須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 分かるね?カラダ

 午後1時前起床。12 時現在、くもり、6・9℃、今日日中最高気温8℃。あんパン、ミニクリームパン、お焼き、トースト各1、牛乳、コーヒー、紅茶。

 亜本屋さん、小笠原君とアルバイトについてメールやりとり。受注1件、『鳩よ!/蘇る寺山修司』。

 5時お買い物。<パッケージプラザ>にて仕切書235円、駅前<Maxvalu>でトイレペーパー、石鹸計555円。即帰宅。
 7時半、また外出。明日は天気が悪いとのことで、思い立って今日平岸へ。徒歩20分。某金融機関1へ万5千円支払う。ついに後一回を残すのみとなる。実に実に長い道のりであった。帰り、同業◯◯さんへ寄る。あるサイトにおけるネット販売について有益なアドバイスを受ける。あまりに正直おバカさんな出品者になって、ビンボー古本屋がネット長者の某に搾取され続けていてはアホらしいということ。実にためになった。

 均一本で読みたいものがあったが、懐に1円もないのを思い出して本を戻す。帰途、<Maxvalu>前で、日本酒かウィスキーか葡萄酒か焼酎か発泡酒か料理酒かなんでもいいからアルコール類が欲しいな〜、欲しいよ〜、欲しいよ〜、父ちゃ〜ん、と自分のカラダがウズウズして吠えたのであるが、懐に1円もないので、いいかい、世の中には諦めねばならないこともあるんだよ、いいね?分かるね?カラダ、と言い聞かせて足早に通り過ぎる。9時過ぎ、帰宅。

 オリックス3ー日ハム6、小笠原ソロHR、新庄3ラン。ヤクルト8ー巨人2、古田監督に笑顔が戻る。横浜4−広島3。四連敗を免れる。

  ニュース。樺太終戦迎え、一時行方不明、63年ぶりにウクライナから帰国した岩手県出身元日本兵(83才)。白髪の風貌、抑留生活体験者ということで、ちょっと長谷川四郎を思わせる。ほとんど日本語を忘れているが、ウクライナでの地元マスコミのインタビューで、日本で何を一番したいかの質問に、「やはりサクラが見たいです」と答えていた(ロシア語で)のに感銘。

 10時、「その時歴史が動いたガリレオ・ガリレイの栄光と挫折」。77歳の生涯で30冊だかの本を出しているとのこと。結果として、その著作が死後、彼の説の正統と復活を、1992年になってカトリック内での名誉回復をもたらしたと云えるだろう。異端審問裁判の記録、「天文対話」の原稿が完全に保存されているのは驚き。至極細かい字でびっしりと書かれた原稿に、抹消、書き直し、補足の紙片添付の綿密な推敲の跡が、なかなかの感動もの。万年筆もなしによくもあんなに文字を大量に美しく書けたもんである。その貴重な文化財を示しながらアナウンサーが喋りを入れるのであるが、唾液が飛ぶのではと気が気でなかった。ガリレオの「書きとどめよ。議論したことを風に吹き飛ばしてはならない」。いい言葉だのぉ。
 11時半トースト2。1時半、米飯、みそ汁、厚揚げ焼き、ワカメサラダ、鶏モモ肉のホイル焼、麦茶、アイスモナカ半ヶ。<日本の古本屋>用作業やる。4時、FM「こころの時代/海老坂武:サルトルの思想に動かされて 1回目」。71歳であるが、声、話し方、共に若々しい。六大学野球のこと、安保闘争のこと、樺美智子さんが亡くなった日のデモのことなど。東大野球部で1年生から4番を任され、当時長島のいた立教にも一度だけ勝っている由。長島は何処を守っていても常に体を動かしている男であったそうだ。午前6時就寝。断酒。