須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

木曜 恐怖なり

 1時起床。12時現在、雨、9・4℃、今日日中最高気温13℃。寝てる間も雨の音、ぱらぱら。西日本は列車が止ったり、ボートが転覆するほどの強風。このアパートは窓が多く、烈風は地震と同じぐらいの恐怖なり。

 夢。今年1月まで隣室に住んでいたオヤジ(60前ぐらいに見えたが年齢不詳)と、我が仲人の元古本屋Iさんとの三人で、何処かの居酒屋で酒を飲んでいるというもの。オヤジとは擦れ違っても挨拶もしないような関係であったし、Iさんとも5、6年ぐらいは会っていないのであって、夢とはいえ妙なもの。居酒屋の床をチャバネゴキブリがシャカシャカシャカと走っていた。蟲への、わけてもゴキちゃんへの根深い恐怖があり、時々夢に出て来て困るのである。

 4時半、FMラジオでシカゴ特集を聴きながら、うどん、ナットウ、冷水、ミニあんパン1、台湾バナナ1、コーヒーにて第一食。やはり70年代前半までのシカゴが自分には一番フィットする。自分の記憶が確かならば、彼らは71年の初来日時の札幌公演で、ビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」を演奏した筈である。公演後にWHY?と質問されて、好きな曲だから、と答えたとか。今思うと、気のいい人たちである。

 8時、「柳生十兵衛」は妻とバッティング、チャンネル争いにあっさりと敗北し、ラジオで聴く。とほほ。殺陣のシーンを見られず残念であるが、まあ、話は分かり繋がった。広島5−横浜12、相川、村田、佐伯のHRで今季初の連勝。オリックス6−日ハム5、拙攻で5連勝を逃す。

  1時から入浴。2時半、鰤塩焼き、筍入りテンプラカマボコ、ワカメサラダ、目玉焼、ワカメみそ汁、米飯、麦茶。「アクターズ・スタジオ/F・コッポラ」中途から見る。映画製作志望者に、家庭を持つと励みになるからと、早婚でさっさと親になるように奨めていた。誰もが、頑張れる、という訳でもないと思うのであるが。途中から、地震情報で見られなくなる。午前、2時50分頃、東京、神奈川、静岡界隈で地震。伊豆の真鶴、伊東沖あたりが震源で震度4。

 4時台、「こころの時代/海老坂武:サルトルの思想に動かされて 2回目」。60年代初め、パリまでの片道の航空運賃が18万、現在にすると180万かかった由。だから、留学生はほとんど船旅を選んだ訳である。フランス人との食事、食うことと同時に喋ることがマナーとされているので、それが大変であったこと。ベトナムからの米国脱走兵を匿った話、等。6時就寝。断酒。