須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

裸体写真・至福の時

 16時起床。15時現在曇り、4・4℃、西南西の風4m/s、湿度47%。ニュースによると滝川では大雪、大通公園にも雪が積もった由。
 うどん、トースト、紅茶パンというパン、紅茶にて第一食。JNBに入金あり。冊子3ヶ梱包して発送。一人500円多く送金してきた人がいるので、注文品のハヤカワ・ポケミス百円硬貨5ヶを同梱。前金でもらった送料がオーバーしはしないかと心配しつつ。

 税◯署が入る同業◯◯◯◯さんにメール。元Sタイムス記者・現在プウタロウであった小笠原クンからメール。就職内定した由。よかった!これは目出たい。以前在籍していた会社より毎月の給与も10万ぐらい好くなる由で、給料出たら飲みに行きましょう、などとウレシイことが書いてあり、こいつぁラブリー、と我がことのように喜ぶ。それはともかく、このままではかつての自分ように(今もか)ドツボに嵌ってゆくのではないかと、ほんのほんの少しだけ気にしていたのでちと安心す。

 かような具合に、数少ない知人とメールの遣り取りをしているうちに、するする時間が過ぎ去り、これではマズいと<日本>に10点UP。

 1時半から3時入浴。ヒンズースクワット50回。上がって、餃子、白子入りねりカマボコとトウフを入れたタラ鍋、米飯で第二食。4時半から日記書き。7時、ホッケの飯鮨で日本酒一合半。酒は妻が毎週木曜日に会う友人から今日戴いたもの。ご本人とそのご子息の高専生は飲まないので、家にあった一升瓶を500mlペットボトル二本に入れて都心までわざわざ運んできてくれたのを、引き継いだ妻が平岸のこの寓居まで、買物をした他のモノと共に運搬してきたのである。妻は飲まない。飲むのは自分だけ。忘れていなければ一升の残りは来週配給される予定とか。ありがたいことである。飯鮨は昨日、岩内の義兄から送られて来た発泡スチロールのケースに入っていたもの。昨日、今日の食事に出た魚介類もしかり。飯鮨というもの、結婚前までは何かゲロをまぶしたようで気味が悪く、苦手な食い物であったのだが、今では大好物。冬の酒の肴には最適なのである。そして飯鮨を食うのももっぱら自分。幼い頃から大量に食し続けてきた妻は文字通り食傷気味で少し摘む程度。今宵は、銘柄の分からない日本酒と岩内の飯鮓で、しばし至福の時を過ごす。

 晶文社のHPで石神井さんの連載を読む。開業仕立ての頃の業者市場で塚本邦雄から植草甚一に献呈された歌集「感幻楽」に遭遇したエピソード。その本の見返しの献呈歌署名の横には小さなモノクロ写真が添付されており、そこには全裸の男性がいたというのだ。「なんと正直なメッセージだろう。」と思ったという若き石神井さんの感想には声上げて笑ってしまった。画面を示しながら妻に教えると、寺山修司がやはり塚本さんから贈られた歌集に同じような男の裸体写真が貼ってあった、と何処かに書いているそうだ。しかも、見返しだけではなく、歌のある頁全部に、つまり一頁につき一葉全裸の男が潜んでいたという。いわばことの他思いを込めたスペシャル版である。が、何せあいまいな記憶なので真実かどうかは保証の限りではない。

 10時過ぎ就寝。