須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 アジアシリーズ2

 午後1時20分起床。12時現在、晴、6・8℃(最高気温8・1℃)、湿度42%。鶏即席麺、ナットウ、冷水、トースト1、ロールパン1、プロセスチーズ、ミニ餡パン1、シュークリーム、牛乳、カフェオレ、紅茶。高校以来の友人長谷川泰嗣から転居通知来。埼玉から岡山に移ったそうだ。大学入学以来東京近辺から離れるのは初めての筈。またずいぶん遠くて暑そうな地方に行ってしまったもんだ。もう十数年会ってないが次は髪が黒いうちに会えるかどうか。梱包2。受注1、『二角形の詩論ー北園克衛エッセイズ』。先月の大市で仕入れたものなり。午後7時から9時までアジアシリーズ。今日は中日ー統一(台湾)戦。ドラゴンズ、投手は不調なりにそこそこ頑張っているが、打線が日本シリーズ時の日ハムのように打てなくなっている。特に345番のクリーンナップが悲惨なり。荒木、井端の脚と犠飛でなんとか逆転。3−1中日リードのところで放送時間終了。フラストレーションが溜まる。ゆでギョーザ、モツ煮込みとうふ、白菜漬物きり昆布和え、米飯、緑茶、シュークリーム。野球は結局、4−2で中日が勝ち対戦成績を1勝1敗とした。明日の中国戦は余程のことがない限り勝てる筈だから、昨日一敗地にまみれた韓国チームと決勝で再戦できるだろう。昨夜に続き大市で買った『新青年』を入力。4点UP。昭和5年11月増刊号に乱歩の『陰獣』の重版出来広告が載っているがこれがスゴイ。「探偵小説の王者・日本随一の變態性作家 江戸川亂歩氏 稀代の怪作/エロ文學の先駆をなし文壇を驚倒せしめたる奇作「陰獣」は又エロ文学の最高峰を示す一代の傑作である。/読み来るところ百パーセントの探偵味 読み去るところ百パーセントの變態味/読む者をして異常なる興奮を催さしむる「陰獣」は群小叢出のエロ作品を厭倒して忽ち十四版突破!/読む人の身も心も溶け盡くさんとするこの妖しき情熱得も言われぬその感觸!/獵奇の若人に耽読をすすめん!」。あれまあ。獵奇の若人ってどういう若者だべ?当時、乱歩がどう売られ、どう受けとめられていたかがよく分かる。しかしこんなふうに親父の書くものが喧伝されては家族も世間で肩身が狭かろうし、本人も放浪の旅に逃れたくもなるだろう。2時半入浴。書見。午前7時就寝。