須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 古本市店番1

 8時15分起床。うどん、ナットウ、冷水、トースト2、牛乳、カフェオレ、紅茶。9時半過ぎ出。地下鉄でススキノ。
 10時3分前<Rプラザ>着。亜本屋さん、萌黄さん夫婦、吉成君が準備に来ていたが順次去る。レコードPAGE1のバイト佐藤さんと店番。最初遠慮していたが、11時ぐらいから会場備え付けのテレビをつけてもらいMLBオールスターを見る。イチローがオールスター史上初ランニングHRでMVPに。岡島の登板機会がなかったのは気の毒。正午前、佐藤さんのサイフが紛失しているのが判明。中には現金5千円とカード。カード会社や交番に連絡。彼女がけっこう落ち着いているので感心する。5千円であっても自分であったなら地球最後の日を迎えたようなパニックに陥り、絶望感に打ちひしがれ、終日じとっとした暗い顔つきでレジ番をするのではなかろうか。
 13時から14時まで休憩。社員食堂で持参おにぎりと番茶。店を開いていた時のお客さんのシブヤさん、オノさんが来場、挨拶。会場の平台から岩波新書平出隆「白球礼賛」読む。レオン・リーを自チーム「ファウルズ」の代打として指名するシーンは日本草野球史上の輝かしい記述だろう。痺れる。円盤くんこと詩人山口哲夫さんの逸話には涙。
 ◎◎◎さんの台から小川国夫さんのそう古いものでもない初版本2500円を「高い!」ともっともなコメントをつけながらレジに持って来た50〜60前後の女性が、吉成君の出品していた寺山修司のお面も買って行った。夕食の時とかにつけられるのだろうか。同じテーブルにつく家族は奇妙な気分だろうな。亜本屋さんからバイト代5千円いただく。18時台、前回5月の開催時にも出ていた辻邦生のパリ日記全5冊500円を買う。1、2は30年前ぐらいに読んだ筈だが3〜5も中を開くと既視感のある文章。読んでいたのかどうか、どうも忘却の彼方なり。
 20時終了。ほどほどの売上。現れた萌黄さんのクルマに同乗、自宅前まで送られる。途中、フロントグラスに雨滴ぽつぽつ。20時20分帰宅。受注1件、3冊。マッギヴァーン「虚栄の女」、シムノン「13の秘密」、ハガード「殺し屋テレマン」。21時現在、雨、16・6℃(最高気温20・8℃)。シャワー。22時、マグロのヅケ、豚バラ焼き、冷奴、蒸かしイモ、ウィスキー水割り5、麦茶。零時、就寝。