須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

日曜 ほんとだぜ

 11時目覚め、二度寝して二時半起床。12時現在、晴、20・1℃、最高気温23℃。夢。また実家らしき部屋で、またまた眠っている自分が、何か臭うな、と鼻腔を刺激されて目覚めると、自分の胸の上にたっぷりと今しがた誕生したばかりのフンがあり、同衾していた猫(高校時代に飼っていたヨモ猫のようであった)が申し訳なさそうに目を細め、耳を伏せ、頭を垂れて布団の横に侍っており、わ!と起き上がって(フンはどうなったのか?とこれを書いている現在心配してしまう)猫を叱ったところで、本当に目が覚めたが、夢の中の匂いがずいぶんとリアルであって、起きた後もニオイが漂っているようで二度三度と辺りを見回し、布団を捲って何も起きていないのを確かめ(ほんとだぜ)、ようやく安堵したことである。
 うどん、ナットウ、冷水、トースト1、ミニあんパン1、牛乳、カフェオレ、紅茶にて第一食。電話で受注あり。ちょっと売れる。光明がかすかに見える。

 名前の聞こえた須賀姓のお人というのは実に少なく、若くして死んじゃったけれどニューヨーク在住(?)でC・バーゲンとかがお客さんだった美容師の須賀さん、文芸の世界でも須賀敦子さんが登場するまではアポリネールを訳している須賀慣さん(ごく若い頃、承諾なく勝手に、あれは自分のオジさんだ、と吹聴していたことがある)ぐらいしか知らなかったのであるが、本居宣長の門弟で35歳で亡くなった須賀直見という学者がいたのを今日知った。通称市松・正蔵、名は章峯・直躬、号は蓬壷堂。古学を修め歌を能くし、歌集に『蓬壷堂歌集』がある由だ。ほお〜、である。だからと云ってどうというものではなく、自分以外の人には、それがどうした?と一蹴されるぐらいのものだろうが、何かちょっと嬉しいのであるよ。
 7時前、パッケージプラザへ買物。日記。テレビ。国営放送のテクノクライシス:サイバー犯罪。ああ、オモシロ。日記。受注2件。谷川俊太郎和田誠「のみのぴこ」、清和書院シュトルム選集5「沈黙」。

 11時半入浴。上がって本探し。「のみのぴこ」見つからず。2時から、豚ロース焼肉、シメジ溜まり漬け、冷奴、梅クラゲ、米飯、ワカメみそ汁、冷麦茶にて第二食。断酒。W杯決勝:フランスーイタリア。後半戦途中から延長前半終りまで見て、5時半就寝。