須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

文明の息吹

 11時起床。12時現在、雪、−1・9℃、北北西の風10m/s、湿度62%、日中最高気温−1℃。

 バナナ2、トースト1、ミニあんパン2、牛乳、カフェ・オ・レ、紅茶、冷水。

 ネット徘徊。4時から日記。次いでエクセル入力。6時、うどん、ナットー、ミニあんパン二ヶ、冷水。

 7時半、突然奮起して、何とかしてくれろ、とかねて家人から突かれていた懸案のテレビジョン問題と対峙。本当を云えば、「白くまピース」というドキュメンタリー番組を何としても見たいというオノレの欲望を満たすために(以前に二回見て気に入り、動物もので涙腺のゆるむ快感を三たび味わおうという企みなのだ)、サッカー・ワールドカップのあった年に知人から戴いて寝室に放置してあった年代モノの「シャープ・センセーショナル・パーソナル・カラー」なるテレビに、これも数ヶ月前に、妻の友人に貰ってそのままになっていた室内アンテナを取り付け、微調整。この春に、茶の間のテレビが故障して視聴不可能になった時にはこちらで見ようと試みたのだが、画面は流れ、歪んで何が映っているか判別できずの状態であればまだ良い方で、ただ砂漠の砂嵐を見ているかのごとき画面と向かい続けねばらぬ有様で、ザーッという雑音もの凄く、想像力の涵養のために見続けるにはあまりに我が目に負担がかかり、また番組見て<楽しむ>という状態とはほど遠い、まるで一種の苦行ような行為であったので、なら見ないほうがまし、とテレビは諦めていたのである。

 で、ようやく今日アンテナをつけてみると、いまだ映らぬチャンネルもあり、画面チカチカとして快適とは云い難いといえども、映像に色もついてカラー放送であるのが分かり、雑音もさほどではなく、白くまのピースや親代わりの飼育係の人の輪郭が二重になり、目玉もそれぞれ四つあったりするのを、我慢がならぬ、この馬鹿テレビ!などと贅沢を申さねば、これはこれで用が足りるようなのである。というわけで、我が家にも文明社会がささやかながらも復活を果たしたのであった。そうしてそれから、ほぼ半年ぶりにテレビ鑑賞が可能になったのが嬉しく、さらに調子にのって「たけしのTVタックル」年末特別版まで見てしまったのだ。まだ塀の向こうの人ではなく、現在は壁の向こうの人となった常連西村真悟議員の姿がないのは当たり前なのであるが、久方ぶりにテレビを見る者にとっては新鮮である。これもすべてテレビ放送受像機とアンテナをプレゼントしてくれた知人お二人のお陰である。合掌!ハラショー!メルシー千回!

 が、一件落着とは行かず、ここにまたまた新たな障碍があるのであって、それはこの部屋には暖房設備なく、冬期にテレビを見るためには、ぶるぶると体震わせ、がちがちと歯を鳴らし、寒さを堪えながらでなければ叶わぬという条件を負わされることなのである。ならば、居間にテレビジョンを移動したらよかろう、とおっしゃる向きもあろうかと思われるが、移す、そのためのスペースが見いだせないから困っているのである。どうやら春までこの家ではテレビ鑑賞が過酷なゲームになりそうなのだ。

 11時からエクセル。1時半<楽天>へ俳句関係20点UP。ブタバラ醤油焼キムチ添え、ライスグラタン、米飯、みそ汁、麦茶、焼酎「幻酒」ストレートコップ半分。午前4時就寝。