須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

木曜 龍馬の手紙

 午後2時過ぎ起床。ほうじ茶。4時、うどん、ナットウ、冷水、トースト1、チョコレート、ホットミルク、カフェオレ、ほうじ茶にて第一食。

 夕方から小雨。9時ぐらいから本降りとなり、明後日朝まで続くとの予報に妻は慌てて食糧買い出しに。本日の気温、16・4〜22・1℃。

 10時、モモちゃんからメール。できれば漫画描きなおしたいので旧作のコピーを見たいと云ってくる。そういう展開になるのではとの予感もあったのだが。

 11時前、鶏ムネ肉唐揚げ、ハル巻、蒸しモヤシとワカメと茹で卵サラダ、イカ塩辛、米飯、みそ汁、ほうじ茶にて第二食。

 モモちゃん宛の漫画原稿コピーを梱包。T氏へFAX。笹木桃氏から漫画新稿が直接送付される件について。

 13日になったので、返却しなければならない図書10冊の借出し延長を札幌図書館のサイトで申し込む。これは便利なり。

 午前2時半より、ラジオ聞きながら酒。蒸しモヤシとワカメと茹で卵サラダ、イカ塩辛、さきイカ、落花生、米飯少、日本酒「温情」燗二合、ほうじ茶。

 3時、「ラジオ深夜便」で鶴田浩二特集。映画「ハワイの夜」主題歌(1952)と紹介された同名曲、灰田勝彦の兄さん演奏のスチールギターが入っているのだが、ハワイの雰囲気というより、ザ・ピーナツの「モスラの歌」か、伊藤久男の「イヨマンテの夜」が思い起こされる曲調なり。

 4時からの「明日への言葉」のゲストは日本古書籍商協会(ABAJ)会長の安土堂八木正自氏。龍馬や、信長、秀吉の手紙などの自筆ものや、ご自身の師匠反町茂雄さんなどについて、途切れなくよどみなく至極上手に話されるので驚く。かと云ってノートを棒読みしているというような感じは少しもなく、自然な話しぶりだ。相手のアナウンサーに話を引き出されて話してゆくのではなく、話の巧みな作家の講演を聞いているような印象。実際に依頼されて話をされる機会も多いのかもしれない。弘南堂二代目挙式の折に、稲野さんや薫風佐々木君とホテルのラウンジみたいなところでテーブル囲んでお茶を飲んだことがあるが(八勝堂さんもご一緒だったか)、あちらはもちろん覚えておられないだろう。坂本龍馬の手紙というと、十年ほど前に札幌の大市にも前ぶれなく急に出品されたことがあるのを思い出す。入札目録に未掲載の品で、これ目当てに来場している本州の大手業者もほとんどいなかった。ただし、自筆物も主力分野の○○書店さんが奥さんと避暑旅行に来たついでに寄ったのはこの時ではなかったか。その龍馬の書簡は宛先、内容共によろしく、長い間、某古書店の二階へ向かう階段上に飾られていたもので、その昔の昔、I書店から某古書店に贈られたモノと聞いていた品。常に勉強熱心で知識もあり、鑑識眼もあり、経験も豊富、度胸も十分、いざという時の資力もあり、お金の使い方のクレバーな古本屋さんと、そうでない人たちとの差をまざまざ知らされた落札価と、千載一遇とも云うべき、機を見るに敏な、その後の成り行きではあったよなあ。お金のある古本屋さんなら誰でも買えるチャンスは平等にあったのだが。

 5時から通常の番組ではなく、突然のサッカー中継。ワールドカップの開幕なり。オウンゴールクロアチア先制、ネイマールのゴールでブラジルが同点としたところで寝室へ。4年前はまだテレビで日本他の試合を見られたのだが、今回はラジオで想像するのみか。書見少。『浅草ロック殺人事件』。午前6時半就寝。