須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 部屋も寒いし

 正午半、弘南堂一代目から電話。昨日届いている筈だが、組合史校正がもう一部行っていなかったかとの問合せ。故意に二部送られて来たのかと思っていたが、市英堂さん分も入れてしまった由で、今日返送することになる。愛されているわね、と妻。いや、仕事の連絡だから、と自分。午後2時半起床。

 うどん、冷水、カフェオレにて第一食。13日、北海道瀬棚町出身の俳優山田吾一死去。心不全。79歳。先日の大市の清算をネット送金で済ます。受注『季刊芸術13号』『幻想文学10号』『ユリイカ 37-5 特集:人形愛あるいは I,DOLL』。5時過ぎから梱包を始めたので、校正の梱包だけで時間なくなり(いい加減な梱包では人間性を疑われるかと思い)、受注本の方は間に合わず。

 8時半、NHKカルチャーラジオで石坂洋次郎葛西善蔵太宰治水上瀧太郎に言及。9時、トースト2枚、紅茶にて第二食。CSはソフトB3−2西武。日ハムの相手は来て欲しくはなかったが、来るだろうなと予想していたホークスに。

 以前、道外より札幌の大市会にも来ていた人が古書組合から消えていた。何の付き合いもないが、明日は我が身かと背筋が寒くなる。部屋も寒いし。昭和62年3月の釧路の優良市に出品された、井伏鱒二『多甚古村』昭和14年初版を思い出す。函の他に妙にキレイな帯も付いていた。下手すると十万金損するかもしれないから札は入れられない、と大先輩が云うのに、ほう、そんなこともあるのかと、ちょっと驚いたものだった。梱包1。本日の気温10・3〜16・5℃。いよいよ秋冷という感じになってきた。

 1時半〜3時入浴。梱包3ケ。4時台、昨日に続いて18歳でA級入りした頃には「神武以来の天才」と謳われた将棋の加藤一二三9段の話を聞きながら仕事。72歳。話を促さなくても、高く響く早口でずっと話し続けるのでインタビューアーがラク。クリスチャンであるのと、棋士の中でも逸話の多い人として知られるが、年一回教えに行って25年になるという足利市の小学生と対戦すると、先生けっこう強いな、と評されるというのが今回の放送では一番面白い話だった。ネットで検索してみると、自宅マンション界隈の野良猫にはずいぶん親切にしている心優しき人らしく、そこは好感が持てる。

 串カツ、イナダ塩焼き、米飯、みそ汁にて第三食。しばらく続いていたので今日は断酒。書見少。午前7時就寝。