須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 ススキノで暑気払い

 午前11時半起床。『北方J』連載少し。冷や蕎麦、ナットウ、冷水、トースト2クリームチーズ、マヨ、ヨーグルト、バナナ1、牛乳、カフェオレ、紅茶。6時、食パン1、ジャム、バナナ1、冷紅茶にて第二食。本日の気温20・0〜27・7℃。

 6時半出。地下鉄ですすき野駅。7時過ぎ、南6西2〈十方夷第〉着。何処が入口かが判り辛い店で中に入るのに数分迷う。『北方ジャーナル』の暑気払い飲み会に招待される。総勢9人。自分はビールと米焼酎。5、6人前分のつもりらしい、カクテルグラス1ケに盛りつけられたお造り、味はいいが、我が家で食べる一人前にはるかに少なし、刺身を食べた気がせず。水炊きと〆のうどんは美味。隣席の、4月に母親になったばかりの佐々木モモちゃんには数年ぶりに会った。6月のセリがあった日に南平岸Maxvalu〉で見た親子3人連れはモモちゃん一家ではなかったことが判明。まだダンナさんは栃木県(だったか?)にいる由で、自分の見間違いだった。車椅子でススキノを探索し続け、「夜を走る車椅子」を好評連載中の夏井功氏にキャバクラとニュークラの違いについて、さらにはズバリ年収を質問する。予想はしていたが、ウチの年商の三倍半なり。明日、CTスキャンだかの検査がある夏井氏は何も食べれず、水を飲むのみで気の毒。「このサーモンステーキ美味いよ〜、ん〜」「このうどんしこしこだよ〜、ずるずるずる〜、うま〜」と副編集長打田氏が夏井氏に逐一メニューを解説。打田氏から、道新連載に付されたスガの写真が、まるでスキー・ジャンプ競技で笑いながら飛行中のスガの上半身だけ写した、飛び出す立体写真のようだと評される。ウマいことを云うもんだ、と感心。8時半過ぎにS大学教授◯◯氏が合流。テレビ画面で想像していたよりガタイのいい人。クルマだそうで酒は飲まれず。初対面であり、あちらは元より知らないことだが、ヒトのオスで眼鏡をかけていることの他にも、ある人物との関わりで、実は一古本屋の自分と重要な?共通点があるのだが、こちらの胸中のみに秘す。「外語大時代の生徒の◎◎のバカ息子が電通に入ってますよ」とか、「△△△とか××××とか、ニューアカなんてすべてニセモノでしたよ」などという話を聞く。ニセモノの方はともかく、バカ息子の方は、以前『ユリイカ』で見た写真が「イケメン」かつ賢そうな印象だったので、思わず「バカ息子なんですかぁ?」と聞き返すと、「バカ息子ですとも」と断言された。なるほど、豊かな家庭の子供が豊かになる、なにごとの不思議なけれど、とあらためて思ったことだ。

 二次会はプリンス会館の〈芽ろん〉。1年2ヶ月ぶりに入ったが、美人ママ母娘に歓迎される。相変わらず気持のいい店なり。21歳の娘さんは近々結婚の由。夫となる25だか26歳の青年が羨ましい。麦焼酎水割り。4曲歌う。入った時には一行9人だったが、打田氏、小笠原氏他次々と帰り、気がつけば夏井氏と工藤社長とスガのみ。慌てて席を立ち、地下鉄駅までジョギング。〈焼鳥じゃんぼ〉の前を通ると三宅マスターが涼みに出ており、「乗り遅れたら来ますから」と走りながら挨拶。最終一本前に乗って哀愁の南平岸へ。

 〈Maxvalu〉で買い物。ブルーベリジャム、モヤシ、もめん豆富低脂肪乳、キャベツ、計364円。零時半帰宅。ウィスキー水割り。午前4時過ぎ就寝。