須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 再びススキノへ

 午前11時目覚め。正午過ぎ起床。牛乳、紅茶、冷水。ひげ剃り。2時半、うどん、ナットウ、冷水、胡麻食トースト2、カフェオレ、紅茶にて第一食。今日の気温、−5・3〜−1・4℃。5時半過ぎ出。寒。地下鉄で中島公園

 6時に10分遅れて、南7西4すすきのプラザビル<酒学館ひろ田>着。すでにT畑さんと今日初めてお会いするN田さんは奥の小上がりに。ビールで乾杯したところに、「こんな所にこんないい店が」と云いつつ小笠原君が入って来て再度乾杯。今宵はT畑さんご招待の飲み会。今日初めてお会いするN田さんはT畑さんが昨年知り合った酒友にして本友であり、しかも詩がお好きだという。堂々とした恰幅のいい人だが自分より1歳下の由。卓にはどーんと大皿に10品ほども肴が並ぶお通しが各自の前に置かれ、鶏鍋が真ん中に。ビールは1杯だけにして自分は國稀の燗に。これが美味い。鶏鍋もいい。何杯も(自分で)おかわりしてしまう。冷酒国稀鬼ころしを飲んでいた小笠原君も、横でウマそうに飲んでるから、と燗酒に移行。T畑さんは、ビール、冷酒、燗酒、それにN田さんにもつき合われて焼酎も。「ちゃんぽんなんて、あれは酔いの度合いには関係ないぞ」と云われるので、「いや体質にもよると思いますけど」と己の体験から述べる。話題は近況や本のことなども出るが、なんといっても1週間ほど前に上京して交際中の女性のご両親を訪問したり、亀井金融庁大臣の記者会見に出席したりなどの活躍をしてきた小笠原君のことが中心に。鳥鍋に最後は餅の細かく切ったのを入れて平らげる。T畑さんから、西脇順三郎山本健吉『詩のこころ』など本を5冊、ジュンク堂袋付きで170円にて恵まれる。

 2軒目は南5西2サイバーシティビル<クラブ二合半>へ。ここは囲碁クラブとかの同好会的集合の場所ではなく、若者の集まる今風のクラブでもなく、石原裕次郎の歌なんかによく出て来る主に夜の日本に存在した伝統的なクラブである。ちょうど5年前の1月にT畑さんに連れられて行った<古今>という店をやっていたママがその後移転して新しく出した店。記憶力のいいことに驚く。他に女性二人がきゃーきゃー。ウィスキー水割りを飲みながら、調子に乗って歌いまくる。小笠原君は写真を撮りまくる。N田さんは帰り、まだ歌い足りないだろうとT畑さんが気を使ってくださって、三人で3軒目、第◯桂和ビルスナック<i:z>へ。店仕舞の準備にとりかかろうとしていたママも歓迎してくれる。ウィスキー水割りを飲みながら期待?に応えなければと、ますます調子に乗ってさらに歌いまくる。小笠原君の「(ひとり)ボヘミアン・ラプソディ」「マイ・ジェネレーション」も久方ぶりに聞けて満足。最後は、近所の路地にある?うどん屋へ。カメラのストロボ部分が毀れたと云う小笠原君は急に現実に目覚めて冷静になったのか、いや帰ります、ありがとうございました、と去って行った。T畑さんは肉うどん850円、自分はたぬきうどん600円。もちろん、すべて御馳走になり、タクシーで送られ午前4時過半近く帰宅。玄米茶飲んで5時就寝。