須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 いよいよ彼にも

 7時ぐらいに目を醒すと夜具をはいで寝ていたため、躯が冷えきっており、頭痛と嘔吐数回。水と冷紅茶を大量に飲む。正午前に電話。受話器をとったところで切れた。なんとなく古書組合事業部からの招集連絡だったのではとの匂いあり。明日のセリは、30分繰り上げて8時半に集合というような。ああ、切れてよかった。正直、事業部員でなければ明日は暑い中、セリになど行きたくはない。が、行かずばなるまいて。水を大量に飲む。3時起床。15時現在、くもり、29・1℃、湿度60%。最高気温32・8℃で今季新記録。うどん、昨日もらったオニギリ、水、カフェオレ。

 元失業者、現在某情報サイトで働いているらしい小笠原君からメール。なんでも「信じられない金額が転がり込む予定」なので「月末一杯行きましょう」とのお誘い。「大いに期待してます」と返事出す。どうしたのだろう。昨年から今年にかけて、数ヶ月ががりで書き上げた某社長一代記数百枚のゴーストライトの件は、いくら報酬を催促しても梨のツブテのまま推移していると聞くし、何か他に新たに書いたものが思わぬ大金になるアテができたのだろうか?ついにとうとう彼にもツキが廻って来たのだろうか?宝籤が当たったというような棚からぼた餅的な大きな幸運と遭遇したのだろうか?それともいよいよ何処ぞの郵便局か銀行でも襲撃するつもりなのか?それにしても小笠原君からのメールは朝の6時4分に受信されており、以前からの懸案であった「宅飲み断ち」を遂に実行に移し、早寝早起きを励行、早朝からのクリエイティブな人生へ向けてコペルニクス的転回を成し遂げつつあるのやもしれぬ。十歳も若い小笠原君が酒(あくまで「宅酒」であるが)をやめて真面目に生きてゆこうとしているのだから、残されている時間の明らかに乏しい自分も見習おうと思うのだ。いや冗談ではなく本当に。

 9時、菓子パンと紅茶、水。10時半、入浴。ブタ肉とニンニクの芽とワカメの炒め御飯、カラフトシシャモ、目玉焼、麦茶。日記付け。

 午前5時、就寝。