須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

木曜 <Rプラザ>店番三日目

 8時20分起床。冷蔵庫の内部が室温よりも暖かく感じられるという妻の知らせに、ついにコンセントを抜く。明け方、食材を無駄にせぬよう急遽、肉と魚を調理して疲れた由。うどん、ナットウ、水、食パン1、ミニあんパン1、牛乳、カフェオレにて第一食。

 10時<Rプラザ>着。<ページワン>の佐藤さんすでに来ている。店番の三日目。昨日、一昨日と須雅屋はゼロ。『札幌人』は数冊出ている。石山堂さんの台から、ネットではともかく、ここでこの値段では売れんだろうな、と自分が踏んでいた小林信彦本が売れており、ほお〜。そして、初日以来ずっと0であったZさん出品本からも萬鉄五郎「鉄人画論」という本が昨日出ており、これで須雅屋が「半畳古本市」ビリに転落していたのを知る。まあ、いいさ。我が道を行くのだ(と宣言してオノレを慰めてみる)。

 2時から3時、社員食堂で昼食休憩。おにぎり2、食堂セルフサービスの番茶。2時15分に番茶、冷水共にオバちゃんによって引き上げられたので、実に危ないところであった。休憩終了前、自宅から冷水を持って来るのも叶わなくなったので<Rプラザ>地下食品売場でウーロン茶ペットボトル105円を買う。

 店番をしながら石山堂さん出品の小檜山博「乱酔記」を走り読み。お得意であると聞くカラオケの話なのかなあ、と思ったらさにあらずの青春記なのだった。スゴい。何と云おうか、憑かれたようにひらすら飲みまくって、何かにつけて機会ほぼ逃さず、やりまくっている青春なのだ。前の方はほんの少しく修業の覚えあれど、後の方のそのエネルギーには唖然、沈黙を強いられ、呆れつつもちょっと(相当に)羨ましい自分なのであった。ああ、わが青春に悔いあり(遠藤周作にあったな、確かこのタイトル)。

 6時、休憩室で夕方休憩。おにぎり1、ウーロン茶。A本屋さん補充に来。自分も手伝う。バイト代5千円戴く。7時半過ぎ、石山堂さんのお二人来店、もうお一方と夜のススキノへ消えていった。三人で飲み会のようであった。ビールがさぞ美味いことだろうな、とちと羨ましいのであった。8時終了。

 帰り、斜め向かい<キャンドゥ>でスリッパ他買物、420円。札幌駅まで歩き「ヨドバシカメラ」で冷蔵庫を見る。昔、大型ないし中型と銘打って売られていた大きさの冷蔵庫は今や中型または小型と呼ばれているのを初めて知る。今の家庭用冷蔵庫のでけえこと、でけえこと、料理店の厨房にあるようなものばかり、人間の死体も入れられそうで都合がいいが(誰の?)。最も安いのを探すが、価格体系的に自分とはどうも折り合わぬ。掃除機、テレビ、PCコナーも視察。やはり資本主義の世の中は後から後から、どんどんどんどん、これでもかこれでもか、と大衆に金を使わせるように廻っている。

 南平岸で<Maxvalu>、<ローソン>と廻って少量パックの氷を探し、<セブンイレブン>で見つける。105円。10時15分帰宅。卓上に組合理事の◯◯書房さんから電話あった由のメモ。何の用事だろう。重要な用件であれば、また電話なりメールなりあるだろうと勝手に解釈して放置。下手に「何かありましたか?」と電話して、用が増えるのがコワいもんね。

 入浴。糠サンマ焼き、芽室産未来牛バラ肉炒め、野沢菜、米飯、麦茶、買って来た氷で日本酒ロック、泡盛見水割り、ウィスキー水割り。ああ、美味い。W杯準決勝フランスーポルトガルを見る。7時近く就寝。