須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

窓を閉める

 2時20分起床。冷水1杯。晴。40分に部屋を出、3時数分前、札幌銀行到着。100円を窓口にて入金す。明日の損保940円の引き落としに残高85円不足しているためなり。何度か同じことをやっているので恥の感覚が鈍麻して平気になっており、窓口の女性行員も、「あら、またお客さん」てな感じでニコニコ素早い対応。もとより心の中ではどう見なしているのか、知れたものではないのであるが。

 帰る途中、わが寓居がある平岸高台地区に上る坂で燃えないゴミを集荷中の塵芥収集車あり。残暑キビシイ中、ドライバー(中年になりかけの青年)と助手(中年と年寄り)2人。手早くゴミを突っ込んでは、クルマが走り出す前に、助手二人は次の場所へ向かって走る。以前、短期間だがこのアルバイトをしていた若い友人が、仕事もハードだが、人間関係がイヤだと云っていた。たいがいドライバーが随分と威張り散らしているものらしいのだ。車道挟んで向かいの歩道に立ち止り、自分には出来んだろうな、と思いながらしばし見学。もっとも応募しても採用されない可能性の方が大きいのだが。

 郵便局へ寄り、振替口座から10500円をおろし、冊子小包2ヶ出す。3時半帰宅。

 3時現在、25.4℃(最高27℃)、湿度36%、東の風3m/s。
 区役所から国保短期保険証が来ていた。昨日、一期分を出向いて支払ったのが功を奏したのよ、と妻が主張。取りあえずはよかった。ほんの少し、ごく一局面的な安心を得る。

 即席麺、トースト、カフェ・オ・レ、冷水で第一食。メールチェック。「ピコラ・ピコラ」お買い上げの島根県のお客さんから、到着確認と感謝メール。「ず〜っと探していたマンガなので、本当に嬉しいです。大事にします。」と。

 木曜日とて妻が女友達との恒例のランデブーへ街に向かった後、7時から日記を記し、8時半から明後日の『季刊札幌人』写真撮影のために、室内の掃除をする。12時半まで4時間かけての大事業となるが、床が多少、他人様に見せられる程度になっただけ。本州沖にあるらしい(?)台風の影響で風が強くなってきたので、2週間ほど開けっ放しになっていた寝室と居間の横、外国文学翻訳モノの部屋の窓を閉める。まあ、大概の一般家庭ではモノの1、2分で済んでしまう犬猫でも可能な、作業ともいえない動作であろうが、ダンボールや本の入った袋をずらしたり、幼少のみぎりからの不自由な短脚を伸ばして、本の山を跨いで行かなければならなかったりするので、何か障害物競技に参加しているが如き体力と、窓一つに10分、二つで計20分という人生の貴重な時間が費やされるに至る甚だ厄介な作業なのである。掃除、窓閉めで、へとへとになり、額の汗拭いながら自分は思った。ああ、こうやって人生の時間が過ぎて行くんだなぁ。

 シャワー浴びて、妻が友人から戴いてきた味付ジンギスカンで第二食。4時近くから台風情報聞きながら日記。10時就寝。断酒。