須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

5月26日 木 ほらふき男爵は私じゃないとほらふき子爵は言った

 12時過ぎ起床。1時半外出。素晴らしい五月晴れ。といっても、もう5月も終わりであるが、覚えている限りでは今年一番の快晴で、ちょうどよい爽やかな気候。もっとも、ほとんど外出をしない隠花植物人間の自分には、気象庁的厳密な記録の正確さは保証しかねるのだが。

 徒歩5分(信号待ちがなければ)の平岸六条郵便局へ行き、冊子小包1ヶ出す。妻が古書須雅屋の名前で勝手に出している手書き目録に広島のお客さんから入った注文分。勝手に発行しているといっても、掲載本は妻の所有になる本で、売上げはご飯代その他になるのであるから何の問題もないし、もとよりヤツガレにも文句のあろう筈はない。ぱ・る・るから1万5千円をおろし帰宅。

 2時半、通知が来ていた北ガスの3年毎のガス器具点検来る。いかにも嘱託社員という雰囲気の初老の人。ガス湯沸かし器があるのみで、ガス・ストーブはもちろん、ガス台も存在していないから5分で終了。異常なし。この陋屋に移り住んで7年、いずれ買おうと計画していたガス台も今日に至るまで所有しておらず、いまだに昔なつかしいキャンプみたいな生活が続いている。昔と喩えたのは、だって今時のキャンプはカートリッジ式のガス台とか、ミニ・プロパンとかを持参するってのが当たり前だろうからである。

 『彷書月刊』目録掲載の寺山修司及川正通「絵本・ほらふき男爵」に葉書注文来る。これで掲載料確保に向かって仄かな光が見えてきた。出品していたEasyseek(今は会社ごと売却した先の楽天に名義変更、どうも好きになれないね、この名前)から「ほらふき」を削除。消し忘れてそのまま載っけ続けていたら、ほら吹きの汚名着せられてしまう。実は、そういうど忘れ、弊店はしょっちゅうで、一途に古本屋の対世間的イメージを落としているのであるが。ESでは延べ33人の人がこの本にクリックして、出品情報を見ていた。なのに、買おうという善き人は現れなかったのである。おーい、その延べ33人よ。こりゃあなー、かなり珍しいっていうか、ない本よ、はっきり言って。でも、もう売れたもんねー。在庫切れなんだもんねー。買っときゃよかったってさあ、今さら言ってもキャロル・キングよ、It's too lateだって。ざまーみやがれ!だもんね。おーほほほほの、ほほほ。ご免遊ばせ。なのである。

 すすきので友人に会うため街へ出る妻に某金融機関2ヶ所への振込みを頼む。

 巨人×ロッテ、10ー9でロッテ逃げ切り、巨人三タテを喰らう。おまけに横浜、日ハム(セギノール、新庄連続HR)共に勝利し、野球ウォッチ的には極めてよき日であった。楽天も勝って、初の3連勝。
 その楽天へ9点入力UP。