須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 犬のその主人

 3時半起床。慌てて外出(郵便局の出納窓口は4時まで)、勝木石油で灯油、ポリタンク預けたまま、裏の郵便局へ。振替口座から金おろし、15リットル840円払い即帰宅。先回より9円安い。

 5時、TV「水戸黄門」はやめて、昨日からから始まった大相撲。妻が揶揄するように、男の裸を見たいがため、ではけっしてない。

 7時近く、郵便局の集荷来、冊子小包2ケ出す。玄関のドアを空けて郵便局員に応対しているところへ、向かいのドアが開いて、マルチーズを先頭に犬オヤジが出て来た。もちろん当たり前のようにフン取り道具らしき物は手にしていない。我が家の中を見て、本とダンボールの堆積に、おお?というような表情浮かべたが、アホ犬共々こちらに挨拶なしで、階段を降りていった。昨年春入居した当初、たまたま擦れ違う機会が二度ほどあった際、挨拶するとそれなりに、だがこちらの目は絶対見ないようにして、へらへらにやけながら「こんちわ〜」などど返して来ておったのだが、その後は無視して無言のまま通り過ぎやがるので、自分も何か人間らしい対応はやめることにしたのである。が、その自分の態度が犬山とその溺愛するアホ犬の目にはどう映っていることであろうか。微かなわだかまりや、ささいな軋轢が、奴らの狂った脳髄の中で化学変化を起こして憎悪へと変わり、スガ暗殺計画の謀議が着々と進んでいるやも知れぬのである。

 7時のニュースで、昨日詩人江間章子逝去の報。91才。今でこそ、「夏が来ーれば想い出す はるかな尾瀬 とおい空」の作詞家として知られているが、戦前は最先端のモダーンな詩を書く詩人であったんだよね、この人。