須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 ブリキ屋さん

 昨夜の「詩の拳闘試合」関連のサイトを覗き見。うにまるさんのHPを検索。詩もきれいだが、いきなり海猫の鳴き声まで聞こえたりなんかして、いいじゃないですか。しばしこの、札幌平岸の陋屋暮しを忘れて、うにまる・ワールドに遊ぶ。

 以前、何かの拍子にぶつかってお気に入りに入れておいた「朗読詩人リンク集」ってのがあったのを思い出し、開いてみたら、「詩の拳闘試合」に出演していた武力也(ブリキヤ)さんのブログもあった。現実に実生活の方では、ブリキの屋根葺き職人ン十年の60代のオジさんで、普段の作業着地下足袋姿で自作詩を訛り混じりで朗読、異彩を放ち、準決勝まで進出し惜しくも敗退、いい味出して拍手喝采を浴びていたのであるが、12月6日朝7時半に亡くなられたと記されてあり、ちょっとショック。連載していた日記を読んでみたら、三日前の12月3日まで元気に活動報告を書いており、その兆しは微塵もなく、おそらくまったくの急死であったのだろう。詩はともかく、ゲストの佐々木幹郎さんが、いつか機会があったら酒を酌み交わして、あなたの人生をじっくり聞いてみたいもんだとコメントしたように、自分が全出場者中、最もシンパシィーを覚えた飄々とした風貌雰囲気の朗読詩人であっただけに、昨日の今日で不意を突かれた感じである。ひとつ言い得るのは、中年になってから書き初めたという詩が、武力也さんにとって、生きるための何ものかになっていただろう、ということ。
 冊子小包3ケ出して、夕方6時過ぎ、下界へ下り、Maxvaluで買物。米ホシノユメ5kg1490円、ウィスキー・ブラック・ニッカ748円、酒カップ白鹿200ml2ケ198円、電球98円。ダイソーの電球が続けて切れたので、60円ほど奮発して普通レベルの物を購おうと思って来たら、ラッキー、ちょうど安売りしていたので、少しもうけた気がする。

 7時半、TVNHKのど自慢チャンピオン大会。ロンドン大会の優勝者のブロンドおねえさんが、カラオケで覚えたという宇多田ヒカルの「オートマティック」を歌っていた。

 再び、寝しなの書見が可能になる。本を読むったって、なーに10分もすれば、かくっ、となってそのままぐーすか、電気代を無駄にするだけなのだけれど。