須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 外されぬマスク

 午後3時起床。晴。15時現在、14・2度、湿度33%。腰はかなり回復。牛乳、冷水。4時過ぎチャイム2度連続して鳴る。急かせるように。驚かせるように。脅かすように。宅配便か、と出てみるや、スーツ姿の眼鏡、今時の、防塵マスクのように顔の下半分をすっぽり覆うマスクをつけた見知らぬ男が立っている。このMS管理会社の社員と名乗るその男がこちらを睨みすえながら命令口調で話し始める。急なことに虚を突かれた自分、ちょっと虚勢はるためもあって、はは、と笑い声入れて応対していたら、「笑いごとじゃないですよ」といま一人の男が顔を出してきた。階段途中のこちらからは見えない場所にいたらしいのだ。ああ、恐ろしい。十分ほどもいたろうか。その間、マスクは最後まで外されることもなく、着けている理由も明かされなかった。こちらの目が、耳が、鼻が、口が腐り落ちるのでは、と、後から心配になる。玄関や階段に塩を巻き散らしながら、ピンクフロイドの「Pig」でも歌ってみようか。
 ロッテvsSBホークス戦を流しながら、6時半、うどん、冷水、食パン2、紅茶にて第二食。ニュース中断の後、5回表で4−0となり、大松のHRが出て7−0になったところでいたたまれずFMにチューニング変える。

 古本入力。或る戦後作家の本を検索。この著者の昭和40年以後の本はネットで氾濫しているがこの本は見かけぬもので〈日本の古本屋〉で一点のみヒット、表紙ヤケ、線引きありで5800円で出ていた。次いで〈amazon〉で調べると一点のみあり15800円で出品されている。それで、状態説明は、ああら不思議、表紙ヤケ、線引きあり、とまったく同じ文句が。店名は◯◯資料センターなんてもっともらしい屋号がついていたりする。〈日本の古本屋〉へ37点UP。

 1時半〜3時入浴。カツオ刺身、カレーコロッケ、目玉焼き、シジミみそ汁、米飯、玄米茶にて第三食。古本入力。書見少。午前6時半就寝。