須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

日曜 〈Woodstok〉で朗読の夕べ

 昨朝から今日の午2時まで『北方J』の原稿書き。仮眠。夕方5時起床。うどん、ナットウ、冷水、牛乳、紅茶にて第一食。6時15分過ぎ出。〈7−11〉で今日読む分を拡大コピー。地下鉄で薄野。今回もリハーサルできず、車内で自分の作品に目を通し、〈焼鳥じゃんぼ〉主催の「詩と音」の会場へ向かう。

 わかりやすい場所と三宅マスターから云われていたが、迷うこと数分、交番で在処を訊ね、7時前、南3西6のBAR〈Woodstok〉着。会費千円を三宅さんに奢られる。ポテトサラダ、ポークソーセージほかと缶ビール350ml一本戴く。〈音〉の方のバンドの人たちがスケジュールの都合つかず、また三宅さんの云う処では、月末でもあり多忙な人が多いとのことで、オーディエンスは出演者含めて20名弱。その方が自分には好都合と思っていた処、開始間際に吉成君がドア開けて入ってきた。同業後輩の前で詩の朗読するなんて、なんともコッパズカシイが今更逃げる訳にも行かない。6月に〈じゃんぼ〉で紹介されたドラマーのベッキイさんもいる。どうも、先ほどからずっとピアノを弾いている優しげな男性がダンナらしい(?)。その彼のピアノソロの後に、野坂幸弘さん、スガ、〈じゃんぼ〉のお客の男性、野坂政司さん、三宅マスター、田中綾さん、〈じゃんぼ〉のお客さんの女性、の順番で(たしか)朗読。思弁的?な詩風の野坂幸弘先生の声が昨年1月の時より格段によく聞こえて良かった。弟の野坂政司先生はたしか4篇(3篇?)、ご自身が翻訳されたアメリカの詩を読まれたが、オーネット・コールマンの元奥さんだというジェーン・コーテスの詩ほか皆いいモノだった。高い場所からアメリカ大陸や世界地図を鳥瞰しているような印象を受ける内容の詩で、また政司先生の声が美声でしかもよく響くので、詩の言葉の意味と相俟って迫ってくる。兄上の幸弘さんの話だと、政司さん、なんでも、道内の少林寺拳法の団体会長さんの由で、それで声が鍛えられているのかもしれない。それに今後、何かあっても歯向かわない方が賢明だな、と思ったことだ。〈じゃんぼ〉のお客の男性の「きみの声が好きだ」?という一行で始まるシンプル、ストレート、かつ可愛らしく切ない恋愛詩?がまた染みるものだった。強制的?に飛び入りさせられた歌人の田中綾さんは、高田渡も曲をつけている吉野弘「夕焼け」を朗読。他の詩人では石原吉郎黒田喜夫がお好きだと云うのだから硬派というか女性では珍しいのではないか。北大生時代、北17条の須雅屋サンリオSF文庫など買ってくれてたそうで、また妻とは同じ某社受験添削のバイトで同僚だったと聞き、ちょっと驚く。最後に、希望飛び入りで〈じゃんぼ〉のお客さんの女性がアニメの声優のような声で団伊玖磨のエッセイを読んだ。自分は「断酒祭」「その男縄手」「夏は地下鉄に乗って」「豊平川の岸辺で」の四編を朗読。〆に、今月末まで店長をやっているスカイドックブルースバンドのギタリスト・ジミー金安さんがベッキイさんダンナ?のピアノとブルースを1曲披露。
 二次会に行く金がないのでひとり薄野駅へ。ホームの時計見ると9時40分。南平岸Maxvalu〉で白鹿カップ2本、モヤシ1袋、うどん、胡麻食パン、アルミホイル513円購入、10時半帰宅。
 本日の気温、8・5〜17・3℃。カラフトシシャモ・マヨ焼き、蒸しモヤシ、ゆで玉子2、ラッキョウ、ダイコン浅漬け、トースト2クリームチーズ缶ビール350ml1本、清酒白鹿カップ1本、玄米茶。4時半までテレビで日ハム戦録画観る。午前5時就寝。