須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 古本市店番2

 午前9時25分起床。10分ほどで家を出る。5分遅刻して、10時5分ラルズ着。本日はなちぐろ堂大西夫人と一緒に店番。自宅では仕事終えて夜になると、二人共ヘッドホンをつけて夫婦それぞれが各自のPCに向かいユー・チューブ見てるとか。

 正午半〜1時半、昼食休憩。地下売場で、東洋水産緑のたぬき蕎麦、オニギリ鮭・梅、ロバパン・クロワッサン、計384円購入、社員食堂にて番茶、冷水と共に食す。

 午後、かつてコンビニ倉庫でアルバイトしていた時の同僚ドウサカ君とソックリな青年が会場に現れる。頻繁に真っ黒い髪の頭に手をやる癖などの独特のしぐさから本人に間違いないだろう。姿を見たのは8年ぶりぐらいだが、まったく変わっていない。声はかけず仕舞いだったが、なんとかガンバって生きていって貰いたいものだ、と向こうも内的独白していたのではないだろうか。昨年1月、〈焼鳥じゃんぼ〉のイベントで知り合った野坂幸弘先生お弟子さん来場。詩集をたくさん買ってくれる。

 6時、休憩室で30分休み。ロバ・クロ残りと持参冷水。5分ほど仮眠。レジ締めは大西夫人に頼む。8時終了。バタバタと電気消される。今回、経費削減の嵐。世の中、エコへまっしぐら。たいへんけっこうなことだとは思うけれど。

 南平岸Maxvalu〉にて、マヨネーズ、ベストプライスうどん、木綿豆冨、モヤシ、ブラックニッカ・クリアブレンド、白鹿酒カップ、計1188円調達。

 9時過ぎ帰宅。直前に妻も帰って来た由。頼んでいたモーニングコールを、8時15分、30分にかけて、20回もベル?鳴らしてくれたと云うがまったく聞こえた記憶なし。目覚まし時計を買うとするか。

 11時〜零時半、入浴。西日本の古本屋さんから受注あり。妻所有の『美術海 巻之十五』明治30年。名前の処は「◯◯堂 (同業者)」となっている。有名な店だし、基本的に当店、古書組合加入店には黙っていても一割引するのに、強要されているようで圧迫感あり。なんか商魂逞しいというか、しっかりしているというか、ちゃっかりしているというか、ハッキリしているというか。どうも、客、古書店共々、西日本に多いのである、こういうタイプ。亡くなった◯◯氏も、カタログを送付すると、注文電話して来て、始めには名前名乗らず何点かあげた後、「大阪の◯◯◯◯ですが一割引してくれまんな」と最後に締めくくるのがパターンであったが、このやり方にはあまり好感持てなかった。まあ、東日本は、表向きは欲望あらわにせず、内心はやはり値引きを期待しているのだと推測されるのであり、西日本は正直な人たちが多いだけとも云えるが。しかも、この受注品、昨秋に金を急いで作ろうと値下げし、大きな危機が過ぎた後でも、値段を元に戻すのを忘れていた品物なのだ。

 今日の気温、7・1〜14・4℃。ホッケ、イカ、茹で玉子、蒸しモヤシ、蒸しカボチャ、燗酒1、ウィスキーお湯割り3か4、玄米茶。午後3時半就寝。