須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 交換会

 4時半に目覚め、後寝られずに6時起床。牛乳、カフェオレ、紅茶を飲んで、封筒書き一時間余り。オニギリ1、紅茶にて第一食。8時20分出。地下鉄で大通。

 9時5分前、頓宮神社着。ちょうど運送屋さんも到着。すでに自分以外の事業部員と薫風、セカンズの両理事、それに並樹さんが待機している。日曜と昨日作った荷物を皆さんに手伝って貰い、2階へ上げて陳列。新人さんも社員さん連れて現われ手伝ってくれる。なちぐろ君から出品番号を貰って封筒を出品した20点に付ける。買い手がつきそうにない赤川次郎、西村京太郎などの文庫新書はなちぐろ君に貰ってもらう。

 ウチの口以外にも荷がそこそこ出て、なかなかの賑わい。最終台には松浦武四郎の自筆葉書も。しかし、同じ台には、事業部員の陳列後に来たAさんによって余り高くなさそうなアイドル写真集や余り珍しくなさそうな附録漫画や野球雑誌も出品陳列されたけれども。新入会員の三浦君がセカンズ理事に紹介された後に挨拶。若いのに社員も使っているというのだからエライものだ。物怖じしない立派な挨拶であると同時にマイク使いの巧みさに感心する。カラオケが上手いんじゃないかなと庄一氏が云うのでナルホドと思う。

 小樽からの荷物がぎりぎりに持ち込まれたので通常より10分送らせ、11時10分から開札始まり、正午10分終了。出品した口は20点とも全部売れ、売値総計は予想していたよりはずっと好成績。全集がなかなかいい値となり、ちょっと心配していた雑誌も無事売れて安心したのだが、単行本の値段は1冊平均にしてみればそう高くはなかった。委託だからいいが、お客から買い取りしたセコハン本をセリに出品して満足のいく利益を得るというのは、ほとんど不可能な時代なのではないか、と再認識したことだ。配送の荷物を運送屋さん軽トラックに積み込み。薫風氏と游書館君が手伝ってくれる。今日は配送の荷が少ないので嬉しい。

 賽銭をいつもより40円奮発しようかと一瞬考えたが、逡巡の後20円の上乗せに抑えて、いつか豊になったらもっと献上しますから、と内的独白で断ってからお参り。恊治君に送ってもらい自宅近くの<セイコーマート高台店>へ。久しい歳月手にしていなかった数十枚の1万円札をバッグの中に所持している自分であることを思いだし、「これが全部自分のものなら何処かでご飯でも御馳走したいところなんだけど」と云うと、「いやいや、気にしないで下さい」との返事。いい奴だなあ、恊治君。低脂肪乳2本、玉子2ケース、計486円購入。帰り、やはり昨日の場所に犬の落とし物があるのを発見。1時半帰宅。

 紅茶で一服した後、再外出。自分のものではない金を自宅に置いておいては落ち着かないので、<セブンイレブン>でJNBに入金し<Maxvalu>へ。ボールペンとサインペン各1、セサミブレッド、春日井塩飴、ヨーグルト、日清チキンラーメン、トップヴァリュのカップ麺2、清酒温情3リットルパック、計1884円調達。嚢中に珍らしく2万数千円もあるので、たまには玉うどん以外のモノを食う贅沢をしようとカップメンと、値上り以後購入を控えていた日清チキンラーメンを買ってみたのである。ああ、ささやかな幸福。3時前帰宅。受注、谷崎潤一郎『月と狂言師』。

 5時、オニギリ1、トースト2クリームチーズ、カフェオレ、紅茶、冷水にて第二食。梱包3。8時、Sさんに電話して売上額連絡。喜ばれる。今日の気温−6・4〜1・0℃。10時半〜零時入浴。ポークソーセージ、スケトウダラのミリン干し、蒸しジャガ、蒸しモヤシおろし和え、燗酒二合、玄米茶。座りながら舟を漕ぐ。疲労。午前3時半就寝。