須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

日曜 樺太1945夏

 正午半過ぎ起床。枕元の時計が30分遅れていたのに気がつき牛乳、冷水のみ飲んで冬靴で外出。地下鉄で幌平橋。ドニチカカード使用。

 1時半、文学館着。映画「樺太1945夏 氷雪の門」観る。セリフが随分と状況説明的であったり、不要なのではと思われる青春映画的な恥ずかしい回想シーンや、バックの音楽や、欠点はいろいろあるだろうが2時間半退屈はしなかった。全部が全部ほぼ歴史上の事実ととっていいのかどうか。

 中島公園駅まで歩き地下鉄で大通へ。某ホテルの前を通りながらこないだ死んだ人の父親はここで自殺したのだなあ、と思い出す。地下オーロラタウン富士メガネ>で眼鏡フレーム調整。レンズが古くてコーティングが剥がれて来ているので明度が落ちている由。そうか、それで最近なおさら世の中暗いのか、と納得。<小鳥の広場>でインコさんたちを眺めて凍てついた心を慰める。以前来た時にはもっとたくさんいたような気がしたのだが、数えてみると今日は16羽。<紀伊國屋>で雑誌立読み。清水哲男さんが、吉田一穂は高名な短詩「母」を完成させるのに13年費やしているというエピソードを紹介している。

 南平岸Maxvalu>で買物、マヨネーズ、ジャガ薯キタアカリ2袋、酒一合パック月桂冠つきブリック2、ブラックニッカ・クリアブレンド、計1670円調達。5時45分帰宅。玄米茶、カフェオレ。梱包1。食パン2、茹で玉子、冷水にて第一食。

 8時から「坂の上の雲」と亀田ー内藤戦を砂嵐テレビで代わりばんこに観る。判定で内藤敗れる。司馬遼太郎の小説は「男は生涯たった一事を成せば足る」とかの名セリフで思わず、じーん、となるのだが、後から考えてみるとタイムマシンで往復して、まるで登場人物に付き添って事細かく歴史の事実を見てきたように書くではないか、あんた、と云いたくなる。まあ、それこそが作家たる才能なのだろうけど。

 11時、うどん、ナットウ、冷水にて本日第二食を摂っていたところへ妻が帰宅したので酒に移行。マグロ大トロ、中トロ刺身(定価90%引き)、鶏胸肉、目玉焼き、キムチ、燗酒二合、ウィスキ水割り2杯、玄米茶。今日の気温−1・8〜4・0℃。ラジオ深夜便、数ヶ月前にやった「手塚治虫を語る」秋元康篇の再放送、即消してカセッテテープを流す。この人はそんなに手塚治虫に詳しいのだろうか。手塚アニメ主題歌特集でもやってくれた方がどれほど有意義で幸福になれることか。少書見。午前4時就寝。