須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 文学館、講演、樺太

 正午半起床。寒。窓から見える畑にうっすら積雪。食パン1、ミニモカコヒークリームパン1、牛乳、カフェオレ、冷水。1時20分出。地下鉄で幌平橋

 2時から北海道文学館で川村湊さんの講演『「樺太文学」の現在』を聴く。聴衆60人ぐらいか。サッポロ堂さんの顔も。道内在住作家某氏に似た顔をした人がいたがずうっと寝ていた。途中ですらりと背の高いロシア人っぽい30歳ぐらいの女性二人と幼女が入って来て二つ前の列に座る。K先生が知り合いなのか、展覧会のチケットを渡しているのを見て、私にも下され、と内的独白。子供と見て初めは、ウルサくされたらイヤだなあ、と思ったのだけれど、自分はロリコンではないつもりだが、この3、4歳の女の子、容姿実に実に可愛らしく、しかもまったく騒がない。退屈はしている様子なのだが、じっと静かにしているので感心、というより感動する。2百万部売れてる『1Q84』が韓国、中国でそれぞれ翻訳権約1億で落札されたそうな(調べてみると実際には約8000万円らしい)。いろいろためになる話はあったが、自分としては今日はこれが一番印象に残った。文筆年収100万もいかないいわゆる純文学作家も少なからずいるだろうに。3時半終了後、『サハリンを読むー遙か[樺太]の記憶』展を観る。観覧料400円。サッポロ堂さんに挨拶。写真を撮影していた平原副館長に「詩を書いているんだね」と声をかけられる。さきほどの推定ロシア人の三人も展示を観ている。大人二人は講演の時と同じようにメモをとりながら。研究者か何かの記者だろうか。例のお人形さんのような女の子は疲れたのかソファの上でおとなしく仰向けになっているので再度感心。すぐに走り廻ったりする日本のいま時のガキとは大違いといより生物の種類が違うのではないかと思えてしまう。戦前の樺太移住推進用国策?フィルム面白し。『無明長夜』の吉田知子終戦時(12歳だったか?)に樺太に住んでおり、『豊原』という作品があるのを初めて知る。職業軍人だった父親はソ連軍に連行されて二度と戻って来なかった由。5時、館を出て近くの彌彦神社でお参り。南平岸Maxvalu>で、食パン、チュウブ生姜、うどん、木綿とうふ、ネギ、ジャガイモキタアカリ2袋、計680円購入。6時前帰宅。

 短期保険証届く。しみじみヨカッタ。受注『少女の友』昭和14年5月号。7時半ぐらいから寒風が書庫換気孔から侵入してきて寒い寒い。管理会社の陰謀か。まあ、これは入居した年の冬からだけれど。うどん、ナットウ、冷水、トースト2クリームチーズ、紅茶にて第二食。

 今日の気温0・2〜2・9℃。受注『ユリイカ/特集/:文字』。梱包。ウナギ丼、ダイコンおろし、ジャガとアスパラのマヨ焼き、目玉焼き、ダイコンみそ汁、玄米茶、焼き芋かけらにて第三食。少書見。断酒。午前6時就寝。