須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 引っ越し手伝い1

 正午起床。12時現在、曇り、−3・6℃(最低−5・8、最高−2・3)、湿度47%。うどん、ナットウ、冷水、トースト2、ミートボール、豚ロース、牛乳、カフェオレ、冷水。受注2。君原健二『マラソンの青春』。先日のセリで買った口に入っていた本。少しは珍しいのかと検索したら『日本の古本屋』にごろごろ出ていたので一番安くして出品していたモノ。そいでもって、なんせ売価500円だから。他にJ・リーナー『HPB/忘却へのパスポート』。

 地下鉄でススキノ。2時20分亜本屋さん着。二階店前の廊下にダンボールや結わえた本の束が大量に積み上げられている。棚の本を適当な冊数に纏めて縛ってゆく。亜本屋さんは土日の新札幌サンピアザでの古本市に持って行く荷造り、やはり本を結わえる作業中。自分が亜本屋さんの引っ越しを手伝うのはこの2年半で4回目なり。

 3時半、急遽来てもらった赤帽車に廊下の荷物を何往復かして積み込み、某所の亜本屋さん倉庫(車庫)へ。正確な住所を知らず、亜本屋さんも運転手さんにメモを渡しておらず不安だったが、上手い事最短距離で行けた。倉庫に荷物降ろしてススキノへback。

 今日初めて会う運送屋さん、おそらく自分より数歳上かと思われるが話が面白い。朝4時前に起床して千歳空港に某菓子メーカーの製品を運ぶ仕事を、毎年正月元旦二日の年に二日の休みと、尿管結石で入院して代理の人に頼んだ数日以外、この16年間休みなく続けているそうで頭が下がる。お酒好きでなかなかのグルメ。高級ネギを使ったネギナットウとか(普通の、薬味としてネギを混ぜたナットウではなく、大量のネギの中に薬味としてナットウが存在するような感じらしい)、ニンニクを炙って云々した料理とか、ニラ炒めたっぷり入り卵焼きとか(基本的にシンプルかつスタミナ満点の臭い料理がお好みらしい)、家族にイヤな顔をされながら肴はご自分で誂える由。酒は昔は一升酒であったが最近は日本酒だと眠くなるのでもっぱら焼酎だとか。若い頃から肉好き酒好きで、痛風、糖尿、結石、と成人病はだいたい経験している由。埼玉に住んでいた若い頃、神田で大酒飲んでしたたか酔っぱらい(後から考えれば何処かに泊まればいいのに)、寮のあった草加市までタクシーで帰り、2万だか3万数千円だかの運賃払うのに寝ていた寮仲間を起こして顰蹙かった思い出など、酒では何度も失敗したそう。この仕事、60までできるかなと思っていたが、最近はちょっとキツくなってきたとのこと。いつかまたお話聞かせて下さいと頼んでおく。

 4時半亜本屋へ戻る。再び本を縛り続ける。今日のところは6時半終了。バイト賃4千円戴く。昨年の今頃から取り置きしてもらっていた『プルーストと同性愛の世界』を購入。1800円を千円にしてくれる。

 狸小路富士メガネ>へ行き調整。方角戻って<ジュンク堂>。1階を30分ほど見る。詩歌の棚が日本モノで12本(うち詩で7、8本、短歌俳句で4、5本?)、他に翻訳詩の棚が2本ある。売れているのと地元ということでか、穂村弘もかなり並んでいる。<ダイソー>で、カセットテープ2、スリッパ、靴下2、525円購入。南平岸Maxvalu>でミツカン追い鰹つゆ、ナットウ2、牛乳2、ジャガ薯2袋、ネギ、計1184円調達。9時20分帰宅。

 シャワー1時間。シメジとセロリ入りポークカレーライス、イワシタの花ラッキョウ、目玉焼、冷水、牛乳。断酒。午前3時就寝。