須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 ある古本屋の日記

 午後4時起床。15時現在、晴、4・3℃(最低−2・9、最高5・0)、湿度53%。うどん、ナットウ、冷水、ミニあんパン1、バナナ1、牛乳、カフェオレ、冷水。

 第二書庫で昨日の注文本探すが発見できず。ついでに昔の日記ノートが積んであるのを見つけて2004年のを開いてみる。組合総会のあった5月のある日の記述を読んで吹き出す。文章は今よりさらに雑であるが、現在とは違ってほぼ遠慮なしに書いてあるので我ながら実になんともオモシロイ。晩年になったら出版できるようにお金を貯めておこうと思った(ここ当面は限りなく困難であるが)。人の名前をイニシャルか仮名にしなければ公にはできないので、時間が許せばその点も調整しておこう。副題は「一古本屋の真実の記録」とするか。それとも「ある古本屋の赤裸の記録」はどうか、いやいや「愛と苦悩の古本屋」がいいだろうか、やはり「愛と涙の古本屋」かな。中身はどこにも愛のカケラもないのであるが。しかし、いつからが晩年なのか分からないのが人生の難しいところであるなあ。などという架空のプランを楽しんでいると、表情がいつもに増して弛んでいたのか、幸福そうだわねえ、羨ましいわ、ほんと、と妻から評される。

 7時のラジオニュース。飯島愛が自宅にて死体で発見された由。梱包2。某運送会社へメール便11通分880円振込み。1時から2時半入浴。カレーライス、ブタナカオチ肉・ネギ・蒸しジャガ塩焼き、マス塩焼き少、蒸しモヤシポン酢かけ、ダイコン浅漬け、冷水。断酒。書見。午前8時過ぎ就寝。