須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 頭をなぜる

 午後2時半起床。12時現在、曇り、3・1℃(最低−0・6、最高3・6)、湿度57%。15時現在、曇り、3・0℃、湿度52%。食パン4、水飴ジャム、クリームチーズ、ミニあんパン1、牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水。

 インコ蘭丸の世話。ぬるま湯、餌、ミカン、をすすめて飲食させる。パソコンに向いながらインコの動静、状態に気をつける。電話注文2件あり。在庫確認などに時間とられる。アルレー『わらの女』文庫ほか。10時、食パン2、クリームチーズ、マヨ、紅茶。1時、鶏肉と椎茸塩焼き、ゆで豚肩ロースとオデン盛り合わせ、メカブ、ゆでブタとネギスープ、米飯、玄米茶。断酒。

 飯島耕一入沢康夫富岡多恵子坂上弘、佐々木幸綱、山田太一、など15人が芸術院入りの報。総員150人だそうだ。なんか不思議なものだ。藤森さんという画家の紹介は「優れた描写力で人間の純粋な生きざまを表現する。」。こんなふうに自分を纏められて嬉しいのだろうか。

 梱包4。午前6時前、明け方ごとにやっている籠中の新聞紙シーツと使い捨てカイロを妻が取り替えるのを手伝う。昨日までと違い、自分の掌の中で抵抗もせず、くたっと平べったく伸びたままになっている。これは三年前の父インコ金之助の最期近くと同じ状態。もう如何なる希望も持てない。覚悟をさせられる。就寝前に蘭丸に挨拶。妻に促されて目を瞑ったままの頭をなぜる。横になって書見。7時前、思い出したことあり、居間へ。蘭丸、妻の手から水を飲み、ミカンを微量つついているところ。まだしばらくは大丈夫なのか。分からないが、これが最後かもと目を開けた意識のある顔を見ておく。一日でも一時間でも長く生きろと声をかけて励ます。通じているとは思えないが。また横になり書見。7時半、電気敷布のスイッチを入れに寝室に来た妻から容態変わらずと告げられる。午前8時半就寝。10時前、厠、再就寝。