須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 キセキ3

 午後1時半起床。12時現在、晴、28・5℃(最低17・9、最高28・7)、湿度52%。うどん、ナットウ、冷水、トースト1、北菓楼シュークリーム1、牛乳、紅茶。

 某件で某社へ電話。出たのは四十前後の男性だったが、なんかかったるそうな、世間上から見ているような話しぶりだった。きっと今までも、おそらく今後もずっと死ぬまで変わることはあるまい。◯◯の◯の字も知らんくせにそれで高給貰い続けられるのだからお幸せだ。世の中そんなもんだろ、と分かってはいるつもりでも、オレの人生なんなのだろうか、とあらためて思ってしまうのだよ。

 昨日受注分のお客さんからメール。夏休みに入るので、18日以後に送金する由。カクッ。15時現在、晴、26・0℃、湿度65%。作業。トースト2、牛乳、紅茶、冷水にて第二食。

 6時、地下鉄で幌平橋。6時半から北海道文学館で『キセキ gozoCine vol.3』。#7「クロードの庭」、#18「朔太郎フィルム日記」、#19「奄美フィルムーミホさん追悼」上映。吉増剛造、工藤正広。明日札大で講演のため来札中のクロード・ムシャールさんが来場されたため、ご本人が出演している「クロードの庭」が当初予定されていた「花火の家の入口で」「Goya--予告篇、吉田喜重氏に」と差し替えられて写された。朔太郎フィルムで利根川が見られたのはよかった。あと島尾ミホさんのこと、最初は苦手だった、というのが印象的。終了後、この吉増剛造展を記念して文学館が刊行した図録『詩の黄金の庭 北への挨拶』購入。1890円。千円以上の新刊を買ったのは久しぶり。内容外装とも3500円〜4500円付けられてもおかしくない立派な本だ。列に並んで持参した『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』と二冊にサイン頂く。吉成君と同じく古本屋やってますと自己紹介し、拙作「ああ 狂おしの鳩ポッポ」でタイトルにお作を無断で使わせていただきました、と述べると、掲載の『彷書月刊』を彷徨舎なないろ文庫田村社長から送られていた吉増さんは、ああっ!鳩ポッポ書いた人?あれはよかった、と覚えていて下さり、握手もしていただき感激。21年前の2月にも駅裏8号倉庫でずうずうしく7、8冊ぐらいにサインして貰ったことがあるのだが、その当時25、6歳の自分が気軽に云えたサイン頂けますか?のお願いの言葉が今回の催しの期間中は気恥ずかしくてなかなか云い出せなかった。若さの無謀なエナジーというのはプラスマイナス諸々恐ろしいものなり。その時の署名本の一冊、高校時代に買った現代詩文庫は今も書架にある。

 地下鉄で南平岸。<Maxvalu>でダイコン、モヤシ、卵、マルちゃん玉うどん、計442円調達、9時半帰宅。10時から11時15分入浴。零時半から3時15分まで作業。蒸しジャガ、ビーフ挽肉オムレツとハタケシメジ炒め、ダイコンおろし、モヤシみそ汁、米飯、紅茶、アイスクリームにて第三食。断酒。書見。午前6時半就寝。