須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 テロ計画、その顛末

 正午起床。12時現在、晴、23・9℃(最低19・9、最高25・0)、湿度67%。食パン2枚、牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水にて第一食。日記。

 洞爺湖サミットのプレスセンターに詰めている内外マスコミ関係者の飲食費が朝昼晩すべて無料の食べ飲み放題なのに加えて、プレスキットと称されるマスコミ関係者向けオミヤゲまで無料で全員に配られ、その中には1ヶ7〜8万で市販されているという腕時計まで入っているとの情報が札幌マイナーマスコミ某社の知人から入り、それからまたこの事実を具体的に写真入りで「わ〜い、ボク、儲かっちゃったあ」という感じで、脳天気に嬉しそうに得意げに伝えている本州から来道したマスコミ関係者のブログを覗き、この37歳男性が「みんな前向きに生きよう」などと呼びかけているのを見るに及んで、おのれ〜、後ろ向きで悪かったなあ、このヤロ〜、おい、その飲食やオミヤゲ代の出所は全部もともと税金だぞ〜、それを政府からほいほい貰っておいて何も感じぬのか?公正な報道ができるのか?と瞬間的怒りに燃え、テロを計画してみる。水鉄砲マシンガンを抱えてプレスセンターに乱入、おびただしきマスコミ関係者と無数のPCに向けて乱射してやるのだ。自分は震えた。興奮した。平成の大塩平八郎か、オレは、と陶然となった。だが、しかし......省みるに建物に入る前に警察かガードマンに取り押さえられて当然至極に失敗するだろうという幕切れに辿り着く前に、留寿都までのバス賃も都合できないし、水鉄砲調達する金も持っていない現実に気づき、で、たちまち作戦計画は頓挫したのであった。む、むなしい。

 受注『とにかく、吉行淳之介。』愛蔵版、『吉岡実詩集』。梱包1。5時前、ソーメン二把、ナットウ、冷水、トースト1、カリントウ1、カフェオレにて第二食。食事中に奄美、沖縄、九州で地震の報。次はこちらかと不安になる。恐ろしい。

 7時半過ぎ<Maxvalu>へ。薫風夫人とすれ違う。ナットウ2P、牛乳2、ジャガ薯2袋、キャベツ半ヶ、長ネギ2本、ハブラシカタメ、計1020円調達。ふらふらと酒コーナーへ、5分ほどの躊躇の末、酒類は買わず。8時半前帰宅。

 インコと二人の部屋でPCに向かっていると、突然、どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどっ〜、と音をたてて、机の上に天井近くまで妻が積み上げていた雑誌が数十冊床に崩れ落ち、この現象を茫然と見物。PCの方でもインコ蘭丸の方へも雪崩が起きなかったのが不幸中の幸。

 11時半から入浴1時間半。牛スジとネギ、大根、丹波シメジのスープ、ポークソーセージ、カスベと大根煮付、ニシン漬け、タクアン、米飯、冷水、紅茶、アイスクリームにて第三食。作業にかかろうとしたが睡魔に襲われ、ちょっと仮眠ね、と自らに云い訳して横になりそのまま本眠に入る、午前4時過ぎ。断酒。