須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 キセキ2

 9時目覚め。9時半起床。9時現在、晴、22・8℃(最低15・4、最高28・5)、湿度53%。すでに暑。トースト1、ロバパン北海道バタースティック1、お焼き1、牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水。作業。梱包2。4時前往復。エクスパックケース1ヶ買い4960円おろす。うどん、ナットウ、冷水、胡麻パントースト1、紅茶。真夏日となり、夕刻でもまだ暑し。

 5時半前出。地下鉄。6時北18条駅着。10分ほど散策。見慣れぬ広めの駐車場あり。その剥き出しの地面見せてる更地が倒産したホテル札幌会館の敷地であったのを思い出しショック、何かちょっと傷ましい気持になる。と同時に札幌会館内の食堂石狩の五目ヤキソバの味と匂いが思い出される。惜しいことをした。須雅屋のあったビルを訪問。真ん中のテナントが空いている。何をやってもダメな場所なのだろう。かの悪徳大家は健在なり。向いの蕎麦屋さん、コピー屋さんはなくなっていたが歯医者は盛業中らしく、立て替えて洒落たビルに。斜め向かいの角地にあった古道具屋ほか何軒か消えて立派な学生向けマンションに。一昨年の11月頃にここを通った時はまだ建っていなかった記憶あり、この辺りの変貌ぶりに茫然となる。昔、古書組合のセリ場として使われていた幌北会館前を通り、斜め通りをぷらつき、元<白新堂>の<キャラバン>がまだ存在しているのを確認し、北大前通りから移転した<時館>を、ほう、と眺めながら、北大遠友学舎へ。

 お客さんの西脇さんにトイレで挨拶。今日の会場は4、5坪(?)ほどしかなく、蒸し暑く、息苦しい。工藤先生と二十数年ぶりに話す。八文字屋で店員をやっていたこと、ススキノで詩の朗読イベントがあった夜、亡くなった小平先生と帰られるタクシーに琴似まで同乗させていただいたことを話すと思い出されたようであった。

 6時半からキセキgozoCine; vol.2 裏声=吉増剛造×野坂幸弘。「鏡花フィルム」シリーズの「プロローグ」「金沢篇」「逗子篇」「三尺角、水の駅」の4本。よく交通事故に遭わないで金沢から生還したものなり。デュラス監督DVD「インディア・ソング」が鍵のひとつか。映像作品ももの凄くお話も素晴らしく、ご本人がそこに存在しているのを見るだけでびりびり来るというか、感動があるのであり、この五日間得るところ大であったけれど、今夜ハムナシククラクサビシクミジメナ思イデ帰途ニ就ク。

 地下鉄で南平岸。<セブンイレブン>で5千円おろして9時半帰宅。窓を開けると毒ガス攻撃。すかさず窓閉めてから室温見るに、現在の我が家は23℃。たはは。ますます地獄の予感。シャワー。トリとブナピー、エリンギ、舞茸のカレーライス、目玉焼、挽肉入り玉子焼き、ダイコン浅漬け、ラッキョウ、冷水、アイスクリーム。断酒。作業少し。座ったまま二度、三度と眠りに落ちる。午前3時半就寝。