須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 明日からYOSAKOI

 午後4時前起床。15時現在、晴、21・8℃(最低9・1、最高23・5)、湿度46%。冷水。妻は岩内へ。5時前郵便局往復。ATMでぱるる分2750円おろす。眼鏡レンズと眼球との角度のせいか、久しぶりの外出のせいか地面との遠近感とれずにふらつく。大家さん新マンション建築順調。トースト2、牛乳、紅茶、冷水にて第一食。

 9時、今日岩内実家に帰った妻から定時連絡。金曜の病院予約を忘れていたからメールしておいてくれと。9時半外出。<セブンイレブン>ATMからJNB銀行口座3千円おろす。『週刊文春』僅立読み。北尾トロさんの連載など。<Maxvalu>にて、黒飴、醤油、ナットウ2P、木綿とうふ、牛乳、酒温情辛口2Lパック、ティッシュ、漂白剤、計1894円調達。10時半帰宅。「爆笑問題のニッポンの教養」。

 昨日問い合わせのあった本の状態を外出前にメールしておいたのだが(丁寧に説明、少々過度なほど難点を上げておいた)、その状態であるなら見送ると返信がきていた。昨日30分かけて第一書庫から取り出したもので、「日本の古本屋」にも他には掲載されていない本だ。もともと付けていた値段は3500円なのであるが、こういう場合、自分は(取り出しづらくしているのは当方の責任で客はじぇんじぇん悪くはないのは承知しているのだが)極めて身勝手な憤懣に任せてすかざず価格変更したくなる人間だったりするのだ。

 ローカルニュースによると明日からYOSAKOIソーラン祭の由。YOSAKOIの時期になると決って思い出されるのは、某所に呼び出されて審問を受けた9年前の6月のことである。「あなたは◯◯場金融をやっていましたか?」と質問され、初めて聞く言葉に意味分からず、「は?なんですかそれ?」と訊き返し、説明受けてたまげた。驚くと共にそういう手もあったのかと感心もしたが、確実に自分の首を締め上げる、そんなことまでやるバカと思われていたのか、と元よりあまりよくない頭が混乱した。「これから不景気になってくるといろんなことが起きて来るよ、いろんなことする人が出て来るよ」と審問者のお一人が云った。いろんなことをしそうな候補に目されているのだなあ、自分は、と気づくと胃の腑に石を詰め込まれた如き気持になった。外へ出れば天気もよく、折からのYOSAKOIパフォーマンスで街は賑わっていたが、自分の気持は暗く沈んでいた。淀んでいた。その後、◯◯堂さんに寄った。一階が新刊屋から古本屋になっていた。

 1時、ワカメとツナのサラダ、トリ肉、コールドチキン、米飯、玄米茶、お焼き、紅茶。梱包2。受注、メグレ本1冊、「日本の童画/武井武雄初山滋/岡本帰一」、詩文庫「吉本隆明詩集」。「ラジオ深夜便/こころの時代」。藤尾秀昭という編集者兼出版社主が坂本真民ほか親炙したご立派な方々について語っていたが誇大妄想狂の集まりかと思った。人生訓は詩じゃないべさ。まあ、講演会では受けるのだろう、こういう叱咤激励系の人生論、教育論が。ワープロ。ひさかたぶりに日本酒1合。風邪気味のせいかマズし。書見。寝る前に外した時に眼鏡またダメになる。早かったなあ。悲しいなあ。午前9時半就寝。