須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 現金書留来

 午後3時半、チャイムで起床。現金書留。鎌倉のお客から請求総額1790円のところ2500円入っていた。愚息が多忙で送金遅れましたとご母堂らしき文字で書かれた便箋も同封されおり、余分は迷惑料としてお納め下さい、とある。そうかそうか、話せば分かる人だったのだな、と無事に回収もできたので、あっさり評価を変える。
 中国留学生らしき女性から買い取り依頼電話。ウチ、お金ないので買い取り今はやってないんです、といつもように真実を述べて一旦断ったのであるが、彼女の初期アグネス・チャンのような話ぶりと親兄弟や友人から離れた異国生活にかすかなる同情を覚え、他の店を紹介してあげようかなと一応書名と冊数を聞いていたら、他店の迷惑になりそうな内容なので、ちょっとむずかしそうですね、すみません、とお断りする。
 15時現在、晴、3・9℃(最低−2・0℃、最高4・5℃)、湿度55%。牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水。7時、うどん、ナットウ、冷水、トースト1、ミニ餡パン1、お焼き1、紅茶。梱包2。受注、『クロフツ短篇集』、カー『帽子収集狂事件』。零時から日記。2時、キハダマグロのハラスネギ和え、中華ソーセージ、ゆでワカメ、米飯、ナメコとワカメみそ汁、イチゴ板チョコアイス、紅茶。6時まで日記。燗酒1・5。書見。杉森久英『苦悩の旗手太宰治』。かなりいい加減な本。午前9時就寝。