須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 大市準備

 6時半目覚め。6時現在、晴、12・7℃(最高気温13・7℃)、湿度54%。7時50分起床。うどん、ナットウ、冷水、ミニ餡パン1、牛乳、カフェオレ、紅茶。ノーベル文学賞はドリス・レッシング。ウチにも在庫あり。
 9時、平岸六条郵便局からエクスパック1ヶ発送。迎えに来てくれた◎◎◎◎さんのクルマで中央区の某界隈にある8月以来亜本屋さんの手伝いで通った某さん宅へ。車中、2004年のサッカー・ワールドカップ以来、夜の客入りが、がたっと減って店売りが一日あたり10万落ちました、とか、△△さんの月給は家賃収入で300万ぐらいある筈なんだからもう儲からない古本屋なんか止した方がいいのに、とか、円山は(注・札幌ではオッシャレーな場所とされている)好きでこのあたりの店はほとんど食べ尽くしていますよ、などと別世界の如きビッグでリッチな話を聞かされる。
 9時40分某家着。9時50分から2トン・トラックへ本の積み込み開始。人員は亜本屋、なちぐろ、伊藤赤帽社長さん加えて総勢5人。紐で括ったのや、ダンボールに入ったのを各自の持ち場を決めて流れ作業で降ろして運搬。先に1階の書斎片付け、続けて2階。2階への階段百回以上往復、昇ったり降りたり。気候は寒いがオレたちゃアツイぜ。2トン車に乗り切らない本を、なちぐろ君と◎◎◎◎さんのクルマに積み込む。水分補給休憩10分挿んで正午まで、2時間余りで荷積み終了。12時半、頓宮神社着。身体の具合を皆から心配されている薫風書林の顔も見える。手伝いに集合している十数人で荷物降ろして亜本屋さんと自分はそのままトラックで亜本屋月寒倉庫へ行き、9月16日分の50箱積んで頓宮に引き返したところで昼食休憩。近くの<たかべい茶屋>で弘南堂二代目、萌黄、游書館、亜本屋、ケルン、角口各氏と。かけ蕎麦とミニ天丼を亜本屋さんに奢られる。右足にイタミ覚える。
 昼食後神社へback、先ほどの月寒のシュルレアリスム系の美術書文学書の口を3階へ上げ、庄一氏、ケルンさんと検品の後、会場へ出して行く。午前中の某家分は触っていて余り楽しくないのでもっぱらこちらの口に関わる。16時に一応終えて2階へ、午前中の某家分の整理少々。心配していたとおりこちらの口、通常市に出せばよかったのに、この本は大市向きじゃないべさ、などと不評判が早くも聞こえてくる。17時前から他のお店分手伝う。主に付箋つけ(荷物の泣き別れ、紛失を防ぐため)。右足が痛む。18時終了。
 頓宮神社からススキノまで萌黄さんの車に同乗。<ギャラリー ユリイカ>へ寄る。鶴見さんの高校時代の友人が来ている。ワインを御馳走になっているところへ渡辺和哉・多美江夫妻も来場。多美江さんとは7年ぶりか。画廊主鈴木さんと話をしていて鈴木さんが角川春樹主宰「河」の同人であるのを知る。著名な俳句雑誌の〝同人〟というのは詩の同人雑誌の〝同人〟と違ってなかなかなれない筈なのは知っているので、思わず、ほう〜。葡萄酒二杯飲んで辞し、入口前で仲睦まじき渡辺夫婦と別れる。
 南平岸Maxvalu>で大根、玉ねぎ、もやし、計405円調達。右足のくるぶしの下あたり?が痛む。イテテ、イテテと声を漏らしながら歩く。明日はどうなることか。19時20分帰宅。疲労。入浴1時間半。筋肉消炎剤を身体中に擦り込む。牛スネと大根と玉ねぎのスープ、モヤシ、キムチ、米飯、緑茶、六菓亭シュークリーム・ティラミスにて第三食。相当に家の中が冷えているが「お前も鍛えるんだ、今から寒さに馴れるんだ」とインコに言い聞かせてストーブは我慢する。黒川紀章、多臓器不全のため死去。73歳。石原都知事は「まだ若いですね」と談話の由。何歳までなら若いのだろうか、人間が死ぬのに。受注1「新川和江全詩集」。1時半就寝。宅飲みとしては断酒。