須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 古書肆じゅりー堂

  1時半目覚め、2時半起床。3時、雪、−2・5℃、湿度79%。
  夢。東京の古本業者市場に文学書、限定本などの一口モノの大口が出たそうだという情報があり、次の場面では、どういうモノが出品されて何がいくらで誰が買ったかを、知り合いの神田の古本屋さんが話すのに自分が聞き入っており、ほおー、澁澤龍彦の原稿もそんなにたくさん出たのですか、などと感心しているうちに、次の場面では半分が画廊のようになっている神田にあるらしい古本屋さんの店内を見て回っているのだが、その同じスペースにもう一軒別な店も入っておりそちらへ入ると、そこの店主が顎がまだ二重になっていない頃の沢田研二その人であって、へえー、この人はこういう趣味もあったのかと内的独白しつつ、昨日の市ではこれを手に入れました、と芥川龍之介の「梅・馬・鶯」を示しながら沢田研二ご店主が語るのを隣りに座って聞いているというもの。残念ながら夢の中ではたしか、ミリタリールックも着用していなかったし、落下傘も背負ってはいなかったけれど。

 肉入りうどん、ナットウ、冷水、胡麻パントースト、カフェオレにて第一食。3時半、小雪降る中、郵便局。15920円卸し、1ヶ発送、お年玉付年賀はがき(じゃんくさんからのモノ)で切手一枚貰い、農協で家賃◯月分の前半を払って即帰宅。

 受注2件3冊、横溝正史「幽霊鉄仮面」「金田一耕助のモノローグ」、バークマン「盲目の悪漢」。

 9時過ぎ、GS往復、灯油調達。12リットル計866円。リッター2円安なり。

 11時、牛焼肉丼、炒り豆腐、ナメコみそ汁、麦茶。1時、入浴。断酒。紀田順一郎「神保町の怪人」の一話目「展覧会の客」読む。以前にも「殺意の収集」で書いていたK氏のエピソードを使った短篇なり。午前6時就寝。