須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

木曜 復活を待つ

 午前5時目覚め。8時起床。9時現在、晴、4・1℃、湿度74%、予想最高気温6℃。12時、5・4℃。牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水。

 昨日、頓宮神社に粋な帽子かぶって現れた薫風書林、景気がよさそうじゃないか、元気そうじゃないか、とこちらには見えたのであるが、定山渓一泊は体調不良につき行けないと云う。時折、若干憎たらしくなりもする男ではあるが、一緒にふざけられる奴が傍にいないのはサミシイし、彼が来年の春を迎えられるのだろうか、と、ちと心配になる。横光利一の葬儀で弔辞を読んだ川端康成の役目、自分にはまだ荷が重い。K堂庄一氏か萌黄さんにやって貰おう。自分は追悼市の実行委員になろう。そう云えば食通で知られるN書店さんが、定山渓では<ふる川>しか行かない、とおっしゃるのを昨日セリ場で聞いた自分は、帰宅するや「いつか余裕ができたら行ってみたい店」手帖にメモしたのであったが、そのうち遊びに行こうじゃないか、薫風書林よ、ゆっくり飲んで語り合おうじゃないか。そのためにも滋養を摂って回復してくれたまえ。が、こう手元不如意じゃ、この手帖が役に立つ日は一生来ないであろうけどさ。

 日記。受注1、山崎正和世阿弥」。1時、豆パン、ミニあんパン1、六花亭キャラメル・シュークリーム、那智黒飴、紅茶。

 5時半、うどん、ナットウ、海苔丼、麦茶、ミニあんパン1、那智黒飴、紅茶で第二食。7時半、「クローズアップ現代」でC・イーストウッドのインタビュー、いつ見ても顔の面積の大きい高橋英樹慶次郎縁側日記」の後、10時まで1時間仮眠。入力。

 12時半、入浴。2時、肉豆腐、シュウマイ、モヤシの富良野キムチ和え、米飯、麦茶、チョコレート、黒飴にて第三食。

 妻からバリー・ギフォード/ローレンス・リー「ケルアック」(毎日新聞社・1998年)をプレゼントされる。新古書店で安く見つけてきたらしい。ギンズバーグやコーソなどビート詩人の写真が多数収録。それを見てるだけでもしみじみする。表紙はまだ顔のむくんでいない若きケルアックのポートレート。3400円もする本なり。得したなあ。断酒。午前5時過ぎ就床。