須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 人生の並木道

 12時45分起床。12時現在、雨、7・4℃、湿度54%、予想最高気温8℃。豆パン1、ミニあんパン1、牛乳、紅茶、冷水。

 4時、郵便局で7680円をおろし、<セブンイレブン>でコピー、ATMでJBLから5千円をおろし、<Maxvalu>で米旭川ななつぼし5kg、ナットウ2、牛乳、トイレペーパー、計2322円を調達し、5時前帰宅。公園で水道栓に雪囲いの作業中だった。
 昨日注文のあった二冊に入金あり。お客さんからのメールによればデュ・モーリア「愛すればこそ」は85歳のお義母さまが読むのを愉しみに待っている由。梱包前の『芙蓉屋敷の秘密』から「富籤紳士」、「生首事件」の二篇読む。「富籤」がことに面白し。

 8時、ホッケ一夜干し、バジルソーセージ、ナットウ、かけうどん、米飯、麦茶、かりんとう、チョコレート。某テレビ局の古賀メロディー特集をラジオで聞きながら食事。森進一が歌う「人生の並木道」を司会アナウンサーが、古賀さんが少年時代の不幸な体験に思いを込めて作ったと紹介するのを聞いて「なんでも美談にするな!」とYが憤慨。渡された詞に共感して涙しながらピアノに向かったという古賀政男の曲は絶妙であるが、作詞は映画の主題歌用にと頼まれた佐藤惣之助の手になるものの筈。古賀は母親と姉以外の血縁、親類縁者たちをすべて異常なほど憎んでいたそうだ(cf.『月光』13号/南原四朗「トレモロ淋し、身は悲しー古賀政男:日本歌謡界銘々伝3」)。自分も鳥籠に向かって歌ってみる。♪泣〜くな、鸚哥よ〜、鸚哥よ〜、泣くな〜、泣〜けば、お〜さないオ〜マエらを〜売り飛ばす決意も鈍る〜も〜の〜(インコサーカスに)。

 10時、入浴。断酒。1時就床。K君が送ってくれた小説91枚を読んだ。午前4時半就寝。