須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

日曜 炭焼き小屋のごとし

 2時起床。12時現在、晴、12・5℃、湿度30%、予想最高気温13℃。トースト2、ミニあんパン1、牛乳、紅茶、冷水。
 受注2件、倉橋由美子文庫「夢の中の街」、「コナン・ドイル傑作集2」。
 6時、うどん、ナットウ、麦茶、冷水。中学生の自殺のニュースが続いている
 9時から11時半、テレビで「亡国のイージス」。自衛隊一部幹部や中川一郎の息子が泣いて歓びそうな話。原作は知らず、映画で見る限り動機がどうも。
 午前1時、Yが調理の最中、電気グリルから煙りもうもう。炭焼き小屋のごとし。窓と玄関をインコに断って開ける。部屋を寒風が吹き抜ける。鰯のムニエル、鮭の味噌漬け、ポテトフライ、鶏と玉子のうま煮、玉葱炒め、米飯、麦茶、チョコ一粒、紅茶。入力。
 午前4時就床。「作家の仕事部屋」読了。ソレルス、シクススなど前衛から、ギイ・デ・カールなど大衆作家までのインタビュー集であるが、共通しているのは規則正しき生活と外界=世間からの遮断、隔離、自らを幽閉させること、つまりは籠城。特に長篇の場合。サガンは本を書いては一年遊んで、お金が乏しくなって来るとまた書き始めるというサイクルを繰り返してたみたいで優雅なもの。翻訳の恩恵に与るところ大か。ひょっとすると世界中の小説家の中で、日本の流行作家というのが一番忙しいのではないだろうか。清水昶詩集「黒い天使」も読了。何か淋しくなってしまう詩集。断酒。