須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 貧者にハムを

 11時半起床。寒いのでマフラーを巻く。12時現在、晴(豊平区はくもり)、18・7℃、湿度53%。トースト2、ミニあんパン1、ヨーグルト、牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水。1時「スタジオパーク」はゲスト山本容子。昨年結婚して新婚であるとおっしゃっているが、一昨年の末に立読みした自伝「マイ・ストーリー」の中で結婚仕立てと紹介されていたTVプロデュサーだかの夫君と同一人物なのだろうか。自分の人生とは関わりなき、どうでもいいことなのであるが気になってしまった。
 夕方、函館の未知のお客様から電話。声からしてかなり年配(70代?)の男性。当店の古書カタログを見たいというご希望と、蔵書を処分したいとのご相談。全集が50セット、冊数で1300冊ぐらいあり、一応リストも作成したと云う。全集は個人全集もあり、東京のT書店、Y書店とも取引があると云う。と、云っても威丈高な感じは全然なく好感の持てる話し振りの人。好々爺という感じ。なんでそんな方がウチに電話して来たのかと不思議に思ったが、合同目録「札幌の古本屋」や道新のコラムで自分の駄文を読み、気になっていたからの由。へえ、やはり道新の影響力はなかなかのもの。お金があるのなら遊びがてら見に行きたいところなのだが、そういう優雅なマネを出来る身分ではないので、K書店を紹介しておいた。もしかすると迷惑だったかもしれないのだが。
 7時、うどん、カツオのヅケ、ナットウ、米飯、緑茶、チョコ、紅茶。8時からホークス vs ファイターズ最終戦テレビ中継を見る。和田を打ち崩すのは難しいと悲観的であったのだが、勢いというのはコワいもんで4−1でファイターズが勝利、シーズン1位決定。一昔前であったならリーグ優勝。明日からハムを無料で貧しいファン優先で配らないものか。6、7回を押さえたダルビッシュは、こんなに球が速かったかしらん、というぐらいの出来。新庄のレギュラー・シーズン最終試合でもあったが無安打に終わる。
 Yの話によると丹波哲郎の訃報に駆けつけた俳優S(ン十年前から活躍している絵に描いたような二枚目男優)が、「悔しいよパパ。今ね、84歳は若いよ、(通夜、葬儀・告別式には所用で出席できないため)パパ堪忍してね。分かっているよね」と“最後”の別れを告げたと某スポーツ新聞サイトが伝えているそうな。なんと濃密な69歳と84歳。
 入力。受注1件。吉田健一訳「シェイクスピア詩集」垂水書房。1時半、ハンバーグ、玉葱サラダ、スモークサーモン、米飯、シジミみそ汁、緑茶、豆乳ロールケーキと紅茶。「朝までファイターズ」。5時半就寝。断酒。