須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 いやんなったあ〜

 2時半起床。くもり。うどん、水、トースト、牛乳、カフェオレにて第一食。

 4時40分、<Rプラザ>着。真駒内石山堂さんのお二人が片付けの最中。他の半畳参加者はすでに撤収済まし、姿なし。残っているのは『札幌人』と須雅屋のみ。いきなり◯◯書店さんの「ちゃんとやれよー!」と怒鳴る声が響き、ビビる。自分に向けてかと思い込み、数歩後ずさりし、何かこの人に失礼なことをしたろうか、怒りをかうようなことを?と思いあぐねてオドオドしていると、それは△△書店に対して発せられた言葉であるのがご本人の解説によって分かった。たしかに△△さんは昔から、ちょっとマイペースなところがあるからなあ。片付けにみえた『札幌人』荒井社長から夏号分の原稿料いただく。ありがたし。最新号(『季刊・札幌人06夏号』特集:札幌鉄道図鑑)、<紀伊国屋>新宿本店にも試験的に置かれる由で慶賀の至り(http://www.hsc.or.jp/sapporojin/sapporojin/sapporojin.html)。
 須雅屋ブースの雑誌と本を片付けた後(紙袋3つ分だからすぐ終わる)、5時からA本屋さんの手伝い。いつものバイト用員スサ一家は、長男、三男、親父、の他にまたお母さんも、つまり次男を除いた一家4人が出動している。なんかスゴいのである、このファミリー。それとA本屋兄弟、須賀で、総勢七名。これだけ人が多いと、自分がほとんど何もせぬうちに箱詰め終了し、7時過ぎには1階の搬入口に横付けしているトラックへの積み込みも終わる。いやあ、こんなにラクでいいのかしら。

 <Rプラザ>から月寒の倉庫へA本屋弟さんの車で移動中、スサ長男から衝撃の告白を引き出す。彼名義で百万単位の貯金があるというのだ。25歳ぐらいから貯金を始めたと云う。今の今まで、自分と同じ、下層社会で貧困にあえいでいる貧乏人の息子とみなしていたのに。某宗教団体名誉会長の著書を愛読し、ニコニコと人なつこく、訛りと発音不明瞭なためにその親父共々、何を言っているのか、喋っていることの半分も理解できないこの、へらへら、アホら〜ん、としている男が、そんな大金を持っているという事実には虚を衝かれた。30歳の独身男性として、世間的には何の不思議もない金額かもしれないし、また、他の誰が何百万持っていようが、何千万貯めていようが、何億隠していようが大概驚きもせぬが、まさかこの男に限ってそんな大金を持っていようとは、大富豪だったとは・・・自分は倉庫に着いてもショックの余りすぐには動けず、クルマの後部座席に座ったまま、しばらく降りられずにいた。自分よりも下だと思っていた男が自分よりも遥かに上であったとは・・・、とほほのほ、ほっほっほ、ほほほ、ほほほ、ほほほ、ほぉーほっほ。「これからはキミを長者と呼ぶことにするよ」と云うと、ケタケタと笑っていたが、自分の方は昨日に増して生きる意欲を失った、イヤんなったぁ〜、もう、だめだぁ〜、なのである、まったく。一ヶ所で入り切らず、倉庫二ヶ所廻ってダンボール降ろし8時過ぎ終了。バイト代3千円もらう。次回古本市は正月に予定されている以外は未定の由。弟氏がクルマで送ってくれる。

 8時半帰宅。9時、シャワー。21時現在、晴、20・0℃。11時、紀文の鰻蒲焼き、カラフトシシャモ、チヂミ風テンカマ、ブロッコリーのおひたし、ワカメのみそ汁、桃、麦茶、日本酒にて第二食。3時就寝。