須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 西区へナビゲーター(?)

 8時15分目覚め。二度寝。11時半起床。バナナ2、カフェオレ、冷水。

 12時50分、外出。晴。一気に初夏が来たかのような暖かさ。

 1時、農協前でAさんのクルマに同乗、30分ほどで西区宮の沢のFさん事務所へ。ナビゲーター役で同行したのであるが、クルマに装備されている本物のカーナビにAさんが住所を入れると目的地までしっかりと案内してくれたのだから、自分は別に役には立っていないのであった。4時近くまでAさんのホームページについての相談と雑談。単なるオブザーバーの自分もふんふんと話を聞く。花田清輝宮川淳の原稿を見せてもらう。花田さんのは万年筆で筆圧強く書かれた、くっきりと見やすく大きな字。片や宮川さんは、ボールペンのちまちました細かく見辛い字で、Fさんの話によれば書くのがすごく速かったそうな。Fさん友人で事務所間借人のHさんにも11ヶ月ぶりに会う。

 帰り、近くの<ブックオフ>で岩木誠一郎さんの詩集「あなたが迷いこんでゆく街」と集英社日本文学全集のバラ3冊『葛西善蔵嘉村礒多集』『川崎長太郎・外村繁集』『木山捷平集』、計420円買う。札幌在住の岩木さん、賞を貰えばいいという訳じゃないけれど、道内詩人で中央の詩賞に当りそうな可能性のあるのはこの人(と嵩文彦さん。が、嵩さんは俳句に熱心で最近は詩集出されていないようだ)と思う。好きな詩人。<すみ書房>の<カフェ・ソクラテス>に寄り、Aさんに紅茶とスコーンご馳走になり、棚から選んだ夢野久作創元推理文庫本1冊も恵まれる。たしかに静かで落ち着ける空間で、出されたものも美味しいのだが、自分の価格体系からするとめったに来れそうにない。5号線挟んで向いの八百屋さんが安い。琴似は市場があり、生鮮食品がお求め易い価格で提供されてるようですよ、薫風の奥様。自宅前まで送ってもらい、5時半帰宅。
 18時現在、晴、19・5℃、本日の最高気温25・4℃。 今年初の夏日。

 8時半、うどん、ナットウ、冷水、食パン1、おやき1、バナナ1、カフェオレ。
 ラジカセで日ハムー阪神の延長戦を聞いていたところ、いきなり音声が消え、その後回復せず。復旧の見込み無し。仕方ないので30年ぐらい前に実家の母親が買ったラジオ付きのカメラ、デジカメならぬ「ラジカメ」というシロモノに電池いれて音を求めることにする。ちなみに、天下のマネシタ、もとい、松下電機の製品。何故か母は、頑なな家電品はナショナル信者であった。でもこれ、AM放送しか受信できない機械であるのがサミしいのよ。NHKのラジオ第一だけを流していると何か何処かの老人世帯に紛れ込んだみたいで、この陋屋が、戦前、戦後20年代にタイムスリップしたが如き気分になってくる。自分という人間のよくないところは、向上心なく、この環境に馴れてしまうことである。危ない、危ない。

 昨日の「軍艦と林檎」、調べてみるとカバー函付きで完本らしい。買った本、カバーはあるが函はなし。ちっ。まあ、よしとしよう。

 2時、立田揚げ、ヤキトリ、モヤシとなすび炒め、胡麻豆腐、水割り、緑茶。今日はセリ。そして年に一度の組合の総会なり。お弁当が出るのだけが愉しみ。なんかボケ老人みたいだなあ。4時、就寝(の予定)。