須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 訪問者たち

 12時目覚め、1時起床。玄関チャイム、ピンポンピンポンと二度続けて脅迫的に鳴るので、出てみたがすでに誰もおらず、新聞受けに「あなたの未来を占いますー古代中国4000年の由緒ある学問です/彩華」という小さなチラシ。黙って入れて行ってくれたまえ。いったいの何の取り立てかと思うではないか。

 それから30分ぐらいして今度は一度のみチャイム。覗き穴から見るにスーツ姿の若い男。何かのセールス風であるが、ウチが出ないでいると空き部屋の隣室のチャイム鳴らして電気メーターを眺めてから、そのまま帰る。二階以上には昇って行かないということはセールスではないと推測されるのだけれど、区役所か、年金か、または◯◯◯であれば、何かのメモ、お知らせの紙片、来ましたよ〜、というシルシを置いて行く筈だが、そのまま立ち去り消えた。どういう素性か、目的か、謎の来訪者、気になることだ。不安である。

 12時現在、くもり、10・1℃、今日日中最高気温13℃。トースト2、ミニあんパン1、台湾バナナ1、牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水にて第一食。

 4時、郵便局、振替3090円おろす、GS灯油12リットル948円、タンク置いて<セイコーマート>、ATMでJNB口座から8千円おろす。『週刊大衆』立読み。5時前帰宅。MS玄関ホールで灯油タンクを手に自流タップを踏んで踊りながら靴の土埃を落としていたところ、管理人室から大家さんの奥様が出て来た。「はっ?」とお互いにお互いを見る。一礼してそそくさと通り過ぎる。奥様は笑みを浮かべていたが、大家さんへの自分の印象はまた・・・


 ニュース。札幌のデパートで行われる予定だった横田めぐみさん一家の写真展が、デパートへの脅迫文送付により、中止の由。

 8時、「迷宮美術館/猫の展覧会」。猫のいる絵の特集。何一つ不自由のない暮しをしているに違いない満ち足りた表情の猫たちが、ご主人であるええとこのキレイなお嬢さんたちに抱かれて出演していた。できることなら猫になりたいものだ、と自分は思った。

 11時半、ミニあんパン2、台湾バナナ1、コーヒーにて第二食。

 12時、妻帰宅。いつも自分が灯油を調達に出かけるGSの閉店後の敷地内で、今にも喧嘩が始まりそうであった由。荒々しい言葉で男達が怒鳴り合っていたとか。やはり夜は危険だ、出歩くな、と注意。「まったく、男って、バカね」と妻。後学のために喧嘩、見物に行くべきか、と一瞬思ったが、寒いのでやめておく。
 12時半、ロースカツ、鰤塩焼き、モヤシと和布蕪のサラダ、米飯、ワカメみそ汁、麦茶にて第三食。

 <日本の古本屋>入力。6時過ぎ、就寝。断酒。