須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

雪の訪問者

 午前8時半起床。6時現在、雪、−4・4℃、北の風4m/s、湿度83%。かなりの激しい雪。

 9時半、3週間前程前に注文を戴いていた本をお客さんが取りに来られる。家の中、座ってもらう場所がないので玄関口で二冊お渡しする。宗左近の詩集と横溝正史の文庫。2千円の現金収入。眼鏡は曇り、コートは雪だらけ。歩いて十数分の場所にお住まいがある由だが、クルマでいらしたそうなので本が濡れることはないだろう。

 正午まで、 ネット見たり、数ヶ月分のメール整理で時間過ぎる。バナナ一本食べて、2時、寒冷地帯の寝室でテレビ。「古畑任三郎 最後の事件」後編。江口洋介が犯人の回。3時から5時、梱包ニケ、床ローラーかけ。うどん、ナットー、トースト2、ミニ白あんパン2、カフェ・オ・レ、紅茶、冷水にて第一食。起床は早かったが何故か食事はこんな時間に。15時現在、−5・9℃、北西の風7m/s、湿度67%。

 毎月恒例の「ガス料金等お支払いのお願い」送付さる。慣れてしまって恐怖を感じなくなっている。KガスはH電力よりは、はるかに対応がヤサシいし、お世話になっているお客さんTさんお勤めの会社でもあるのでまだ好意を感じている。KガスはH電力より云々などと、本来、カタギの人間には無用なこんな知識を持つ人生を送るようになろうとは......。

 7時半から「プロジェクトX」最終回をラジオで聞きながら日記付け。担当の国井アナウンサーまもなくNHK退職の由。R平岸さんからメール。メールの調子おかしく、受信はできるが、ローマ字しか打てず、ひらかな、漢字が書けなくてピンチの由。いろんな問題がお手軽に起きるものよ、パソコンという奴。

 <楽天>から受注一件。戦後すぐに出た「定本亞浪句集」。<楽天>でこんな古い句集が売れるとは意外なり。やはり何でも決めつけてはイカンということか。今朝、本を取りに来たお客からメール。今度注文した時は是非、家の在庫を見せて欲しいと。凄い執念。というより、ちと怖い。買っていただくのは有り難いが、第一に物理的に無理なのであり、半日かけて片付け掃除に付き合わせ、なおかつ妻を数時間外へ放り出す勇気は、申し訳ないが自分にはありません、と返事しておく。

 10時、お歳暮のカレー、福神漬け、ラッキョウ、冷水、アイスクリーム・ビスケットで第二食。今からでは寒そうなので年賀状印刷は明日に延期。飲酒取りやめ、11時半就寝。