須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

使いものにならない

 4時半目覚め、6時起床。妻と24時間ぶりに顔を会わす。うどん、ナットー、米飯、ミニ白あんパン、紅茶、冷水。

 本日は札幌古書組合交換会。8時20分出発。MSゴミ捨て場前に幼稚園児と母親が二組。送迎バスを待っているところのようだ。はっきりとは見なかったが、うち一人がわが二階の工藤静香似のママのようであった。8時35分、<Maxvalu>前で萌黄さんのクルマに同乗。車中、萌黄、薫風両氏にH新聞コラムのアドバイス受ける。二人は冗談半分に思いつくままを語っていたがけっこう参考になる。9時、頓宮神社着。クルマを降りる時に腰に激痛が走り、中腰の情けない恰好で歩く羽目となる。かつて腰痛に苦しむ友薫風を見て自分でもそれと分かる程にやにや笑ったものであったが、ああ、オレも使いものにならなくなる時が来たのか。

 荷物極端に少なし。荷物はないのに、東京のT書房が雑誌と一緒に送ってきたケーキが休憩場にあり、手持ち無沙汰の事業部員がむしゃむしゃ。どうなることやらと危ぶまれたが、また開札間際になって小樽の店仕舞の口が持ち込まれる。これで10月の大市から三月連続。お陰でどうにかセリらしくなる。立派な在庫目録を出したばかりの◯◯書房が相変わらず元気である。良く云うと積極的、ありとあらゆる分野に手を出してくる。子母沢寛島尾敏雄戸川幸夫の色紙が出た。小樽出身の翻訳モノの古いもの、妹尾アキ夫のものとか、富山房のものとか何点か面白いものが含まれていたが、結局今月も何も買わず。ただ発声をちょこっとやったのみ。阿弥陀籤に外れて目録「ふるほん福岡」も貰えず。薫風はゲット。腰痛のため肉体労働はできるだけせずに済ます。

 帰り、大通<ラルズプラザ>向い地下の<チロリン村>でR平岸さんに御馳走になる。スパゲッティ「たまごベーコン」とコーヒー、彼女は「明太子」とコーヒー。自分に合わせて話題をふってくれたので、詩と俳句の話などしながら、予想していた以上に盛りつけられた量を食す。入口のドア、女性ならば渾身の力を込めなければびくともしないほど重い。

 <Maxvalu>で厠ロールを買い帰宅。2時半。MS玄関で今度は間違いなく、赤ん坊を抱いてあやしている工藤静香ママに出くわし、挨拶。おそらく幼稚園からのバスを待っているのだろう。「あ、一階のウルサいオヤジだわ」と自分見て気づき、朝方はもう一人の奥様にそのように解説していたに違いない。

 <日本>から友成純一「暴力 猟奇 名画座」、夏木洋子詩集「あなたが好き」新書館、<楽天>から竹中郁詩集「ポルカマズルカ」(これはいい詩集)受注あり。

 15時現在、晴、0・8℃、南東3m/s、湿度59%。

 腰痛癒えず、養生のためもあり8時就寝。