須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

古本屋しか......

 午後10時起床。途中、枕元の時計で6時半頃妻帰宅。寝室覗いて「寝てやんの」。21現在、晴、−0・4℃、南東の風3m/s、湿度58%。

 夢。小樽の◯◯書房がお客から委託で与った本を交換会の事業部長A本屋さんと自分が小樽の民家まで見に行く。最初、市場に出せば、全部でこれぐらいにはなると金額を云うと◯◯書房は満足して笑顔。が、改めてもう一度でじっくりと見ると、先ほどの評価誤りでこれは一円にもならんもんだ、ということが判るが、◯◯書房にはなかなか云い出せず困る。何故か、民家の中に吉増剛造さんもいた。

 11時から12時半入浴、ヒンズー50回。上がってイカ刺し、スケソウダラのみりん干し、アメリカン・ソーセージ、目玉焼、米飯、みそ汁、麦茶。

 受注一件、宗左近詩集「蛍の歌」のカバーなし。500円。ご注文のお客さんは北大生時代から知っている人。たしか宗左近さんの書誌を作っており、ご自宅を訪問したこともあると聞いた覚えがある。近くに住んでいるので、本を受け取りがてら他の在庫も見たいらしいが(むしろそちらが主な目的のようだが)、物理的に無理なので申し訳ないがお断りする。

 妻のみやげ話(?)。以前にもアドバイスしてくれた「生活保護の申請してみたら」を熱心に義母が奨めるので、妻も、ひとつマジメに考えてみようかしらん、と思ったそうだ。今回は「病弱で働けないということにして」という新しいアドバイスもあり、古本屋しかやれないと当人が主張しているし、昨年は土方もクビになったことがあるだから満更嘘ではない、うまく通るかも、と踏んだらしいのだ。ああ。こうやって書いていても情けない話だなぁ。

 妻に虫の音のことを教えると「あら、ほんと。かわいそう」と云う。たしかにこの二三日飲み食いしていないにちがいなく、どうやって生きながらえているのか不思議である。

 エクセル少々やって、7時からネット徘徊。カンビール、焼酎水割り。

 ジョン・レノン忌。あれから25年経った。ニュースによれば世界各地からファンがニューヨークに来ている由。みんなリッチなんだな。10時半就寝。