須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

台風接近、再び窓を閉める

 夕方5時半起床。すでに妻は不在。岩内の実家へ発ち、明後日夜帰宅予定。ドアを開けて出て行く音は聞こえ、見送ろうという気持はあったが起き上がれなかった。

 6時現在、曇り、22・1℃、湿度53%、南南東の風4m/s。ラジオでは台風14号接近の報。昨年の18号のような強風に加えて、今回は雨も凄いらしい。不安なり。これからは北海道にも毎年のように大きな台風が来るかもしれんのぉ、といやでも昨年夏思わされたものであるが、果たして現実にそうなりつつあるではないか。どうしてくれるのだ?ブッシュよ!コイズミよ!世界の施政者たちよ!

 起床してメール・チェック。<楽天>より注文1件。リンドグレーン山室静訳「妖精にあげたハンカチ」サンリオ・ギフト文庫。

 7時、第一食。トースト、カボチャとパプリカのサラダ、牛乳、カフェ・オ・レ、紅茶。

 10時、岩内の妻から電話。トリさんたちの心配とテレビで見ていた「開運!なんでも鑑定団」の話。二葉亭四迷島木健作宮本百合子他の書簡類の入った箱を骨董屋さんで掘り出したオジさんがいて、扶桑さんが、少なく見積もって四百万と査定していた由。「君もどっかお店廻って探しなさいや」、と妻からハッパをかけられるが、蝦夷地にはそのクラスの作家の手紙を貰えそうな人自体があんまり住んでいなかったのだから、チョー極めて難しいのですよ。

 11時半、また電話が鳴り、◯◯さんかな、と思う。◯◯さんとは東京在住の月に一度ほどの割合で、在庫の問い合わせをしてくる妻担当のお客さんなのだが、つい数日前に電話があったりばかりなので、いくら何でもまだスパンが短すぎる、と不審に思いながらも受話器を取って「はい」とだけ云って出ると、「スガヤさんですか」と遠慮がちに訊ねてきたのは、昨日送った目録への電話注文をしてきたお客さんであった。品物は島久平の「ダブルで2発!」。注文は毎度FAXの方なので、この時間にあえて電話とは、よほどご執心の本なのだろう。ミステリー専門のこのお客さん、一度もお会いしたことはないが、室蘭工大生時代から買っていただいているので、かれこれ十五年ぐらいのおつき合い。「ございますよ〜ん」と答えると、嬉しそうであったので、こちらも気持よし。

 と、それから1時間ほどして再び電話あり。「はい」とまた出てみると、今度こそは◯◯さんからであった。妻は数日不在なこと、蒐集分野で新しいモノは入荷していないことを告げて、すぐ遣り取りは終了したが、受話器戻して、大丈夫なのかな、といつものごとく心配になる。

 冊子小包一ヶ作成後、鰹のタタキとサラダ、米飯で第二食。台風に備え、窓二つを閉める。また計20分をかけて。

 早朝から雨。7時半から日記を書く。ニュース(朝のワイドショー)によれば、昨日の野球中継中、星野仙一は巨人軍監督就任に前向きの発言をした由。以前読んだ週刊誌の記事によると、バブル期に背負った借金が巨額残っているとか。阪神では星野が監督就任後、ベテランの選手が大量解雇された筈である。また、野村時代に走塁コーチだかであった平田が屈辱の格下げを受け、スーツ姿で星野の鞄持ちをさせられているところをNHKのドキュメンタリー番組で見たことがあったが、自分には画面に映る主人公の星野よりも、直立不動でそばに控える平田の姿の方が妙に印象的であった。その後、監督が岡田に代替わりし、平田は晴れてコーチの身分に返り咲いた。さあ、皆さん!これからどんな粛正の嵐が巨人軍に吹き荒れるのでしょうか。生き残れるのは誰と誰か。バトル・ロワイアル!ゾクッゾクッ!だが、いつまでたっても枯れる気配を見せず不気味にテカテカ光っている会長と、現オーナーはじめ、そのとりまきの茶坊主連中を第一に粛正しなければ、抜本的な改革など不可能であろう。

 九州南部で二日余りで1300ミリの雨。これは東京都に1年間で降る雨量に等しいそうで、また水不足で0%であった四国香川県のダムの貯水率が一気に100%になった由。恐ろし。断酒。10時就寝。の予定であったが、午前中、冊子小包1ヶを集荷に来てもらい、結局正午頃就寝となる。