須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

無礼なる妻

 AM6時、21.5℃、湿度84%、南南東の風1m/s。本日最高気温25℃。曇りのち雨。であった由。

 就寝前、朝方のラジオ・ニュース。「アメリカのフォーク歌手として知られるジョーン・バエズさんが」とアナウンサーが語り始めたので、死んだか、と思ったら、ブッシュ大統領の自宅前でイラク戦争反対のシュプレヒコールをやったという報。ブッシュの家といっても牧場だとすると、どのあたりまでが家の前に当たるのか漠然としているが、それはそうとして、まだまだ元気なご様子。

 夕方5時起床。眠っているあいだに雨。一時威勢よく降り、久しぶりにかなりの雨量。起きた時にはあがっていたが、また降り出す。メールチェック。<楽天>から妻愛蔵の漫画「ピコラ・ピコラ」に注文が来ていた。6冊、1万5千円。昔からの妻の枕頭の書。インコが主人公のほのぼのギャグ漫画。自分も数冊読んだことがある。妻は「ピコラ・ピコラ」をもう一度読み返して、名残を惜しむそうだ。
 6時、TV『真相報道バンキシャ!』をラジオで聞きながら、カップヌードル、おはぎ、アンパン、紅茶、冷水で第一食。掘江貴文と亀井静香が出演していた。堀江氏は近頃、30億円だかで自家用ジェット機を購入したそうな。何処までホントか知らねども、自民党には堀江社長の方から、選挙出た〜い、出して〜、とアプローチしていったようだ。本人は東京からの出馬を望んだらしいが、自家用ジェットがあれば何処でもOKでしょ、と武部幹事長に奨められるままに広島での立候補となったそうな。だが、この自家用ジェット、日本国内では地方の空港にいろいろな規制があるためほとんど離着陸できず、海外への<livedoor>社員旅行にしか使用できないとか。田中康夫君も「新党日本」を結成、記者会見。

 その後、巨人×広島をラジオで聞く。巨人無惨なり。

 11時から2時、妻所蔵の映画関係を入力、13点を<楽天>へUP。『芸術生活』の「無声映画の黄金時代」とか、『週刊サンケイ』増刊の「大殺陣 - チャンバラ映画特集号」とか、手を動かしているより眺めている時間の方が長く、いつにもまして仕事進まず。

 シャワーの後、第二食。サンマ刺身盛り沢山、冷や奴、キャベツ漬け物いっぱい。酒もないのにこんな物を出すなんて、気の利かない女である。もしかすると、これは新手の嫌がらせかもしれぬ。「無礼なる妻よ毎日馬鹿げたものを食わしむ」、と橋本夢道という俳人の句を虚空に向かって朗唱してみたくなる。以前から一度はやってみたいとひそかに願望していたのである。が、前にこの句を妻に教えた時、「その俳人、奥さんに殺されてない?」と真顔で返してきたのを思い出し、思い留まる。頸ぐらいは絞められそうだ。

 4時から日記。ずっと雨が降り続いている。10時就寝。断酒。