須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 春近し

 9時起床。昨日値下げしたES出品の開高健全集の値段を再び、7万から7万5千円に戻す。別に高くはない、なんといっても、品切れの全集が定価計よりも2万4千も安いのだから、と自分に言い聞かせつつ。

 11時外出。地下鉄南平岸駅界隈へ降りて行き、<Maxvalu>2階で損害保険料を札銀口座に入れ、昨日に思い出した本日支払い日の電気代1月分6003円を<ローソン>で支払い、阿佐田哲也原作のマンガ立読みして帰宅、12時半。死んで何年たっても印税や原作料を稼ぐ奥さん孝行の人なり。

 中道の雪解け急ピッチ。暖かく、昨日まで凍結していいた路面に何本もの溝ができて、小川となって流れており、その流水に陽が当たってキラキラ揺れている。

 東京のお客さんMさんの旦那さんから電話あり。Mさん、3月2日に急逝された由で、カタログはもう不要になるので送らないで欲しいとのこと。急性心筋梗塞とか。六十何才か?一度も会ったことのない人でも、ちょっと寂しい。たしかJ文字学園大学という所のフランス文学、児童文学の先生。妻の目録(須雅屋名義で勝手に発行している)へも毎回注文をくれるいいお客さんであったので、弊店としてもこれは痛く、二重の意味で残念だ。また一人、目録の上客が減った。

 夕方になり寒気、微熱、少し頭痛もするので、某金融機関への支払いへ平岸へ行くのを妻へ頼み、横になる。6時半。仮眠のつもりが11時半まで本眠。体調復活す。が、気温下がり室内寒く、外では風強く、かすかに雨音もしている。しばらくして、妻帰宅。髪、コートずぶ濡れ。恨みがましい視線が自分を射抜いた。外はみぞれの由。

 未明。インド沖でまたマグニチュード地震