須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 古本市店番2

 午前8時15分起床。うどん、ナットウ、冷水、トースト1、ミニあんパン1、カフェオレ。

 小雨。地下鉄で薄野。10時5分前、狸小路<ラルズ>着。亜本屋さんの古本市店番バイト。11時、萌黄さんが補充に。シャンティブックス溜君も店番に来る。

 3時、亜本屋さんと交替。バイト代3千円貰う。ラルズ地下で森永調整牛乳、ヤマザキ薄皮白あんぱん、計266円。狸小路を歩いていると目に飛び込んで来た刺青をした女人の背中のポスターに引き寄せられて映画館マリオン劇場の前へ。三島有紀子監督・さとう珠緒ほか出演「刺青」ともう一本はなぜか「蟹工船」。「蟹工船」はてっきり松田龍平とかが出ている新作かと思ったが、それにしては随分時代がかったポスターだなとよく見れば、山村總主演監督の『蟹工船』(1953)だった。つまりこの奇妙なタッグチームは一応文芸路線で組ませているわけかと気がつく。それとも(映画は未見だが想像するに)過酷な船内環境で虐げられるプロレタリアートの姿に、観客の皆様、どうぞ嗜虐のヨロコビを見いだして下さいとう新解釈による取り合わせなのだろうか。うーむ。映画ってほんと奥深いですね。地下鉄。雨のなか4時半帰宅。
 牛乳、紅茶、冷水。18時現在、雨、18・7℃(最低18・1、最高19・9)、湿度93%。眠気甚だし。帰りは何か蒸すようで汗をかいたが夜になって肌寒いぐらいの涼しさ。入力。自分が朝起きた後に寝ついた筈の妻がずうっと夜10時ぐらいまで起きてこないので、いくらなんでもこれは寝過ぎだろう、おかしいだろう、人間はこんなに眠れるもんじゃないだろう、物音もまったくしないし寝息も聞こえないし、もしかすると死んでいるのではないか、葬式か、イヤだなあ、面倒くせえなあ、葬式代かかるなあ、金ないって、あの阿媽め、勝手に死にやがって、と内的独白しながら様子を伺いにいくと、がさ、と襖の向こうから音が聞こえ、葬式なくなった、よかった、とりあえず、とまた居間に戻って来た。
 買物に出る妻にブラックニッカクリアブレンドを頼む。零時半〜2時入浴。刺身(マグロ、サーモン、イカ)、生ハム、豚ロース焼き、アスパラチーズ巻きフライ、カブとダイコン浅漬け、ウィスキー水割り5杯。午前6時就寝。