須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 大発見

 午後4時起床。15時現在、晴、16・5℃(最低7・6、最高19・1)、湿度44%。うどん、ナットウ、冷水、トースト1、焼きロールパン1、紅茶。

 6時のローカルニュース。札幌日通の現金輸送車1億1千5百万円消失事件、事件の一日前に退職していた契約社員が犯行を認める供述。輸送車内金庫の合鍵を作っての犯行。自宅から多額の現金も見つかった由。毎日生きた心地もしなかったろうけれど少なくとも二ヶ月の間は金持ちであったのだなあ。少しは使っていくらかでも贅沢な気分を味わったのだろうかと他人事であるが余計な心配をしてしまう。しかしである。もう一人行方不明の共犯者がいる由だが、単独にしろ複数でやったにしろ、一日前に罷めてるんじゃ、私を疑って下さい、と旗上げてるようなもんではないか。あまりに日本の警察を嘗めてかかった犯行である。研究が足りんよ、キミ!おそらく本などたいして読まない人たちだったのだろう。こういう事件ではまず内部が疑われ徹底的に調べられるのが当然なのだから、千に一つ、万に一つの成否の鍵は如何に外部の犯行と見せられるかというところだろう。そのためには、もう一工夫も二工夫も三工夫も必要だったのに。金融機関やそのセキュリティ関係の者であれば、合鍵を持ちうるのなら犯行は容易であり、ムズカシイのは犯行の後である。犯行後に起こりうることを能う限り予想してみれば、如何に糊塗するのが困難、逃れるのが不可能かを悟り、空想だけで終わって共犯予定者との笑い話で終わったろうに。と犯罪者の側に立ってみる自分って何?7時の全国ニュースでも取り上げられ、これによると犯人の元従業員は27歳の男だそうだ。一躍有名人の仲間入り。

 8時前外出。風冷たし。<セブンイレブン>で電気代3月分5545円払い込み、JNBから7千円おろす。オカズ代の足しになればとLPを2枚だけ持参したのであるが<Page1>は閉店時間1時間早まりすでに行灯仕舞われ、ブラインドも降ろされていた。< SEIYU>3階<ダイソー>で歯磨き粉、ワサビ計210円、1階で牛乳、ナットウ、食パン、マルちゃん玉うどん、モヤシ2、卵、水飴ブルベーリージャム、計798円調達。牛乳は30円、モヤシとサバ缶は各11円、<Maxvalu>より安いのを確認。これは大発見。9時半帰宅。「BS10:特集:赤塚不二夫なのだ!!」。終りに近く「なんでニャロメに説教されなきゃならないのよ、腹立って来たわ!」と妻の怒り炸裂。受注 、岩成達也「マイクロ・コズモグラフィのための13の小実験 (詩集)」。第一書庫に潜って探す。要30分。

 豚肉味噌漬け焼き、蒸しモヤシ、目玉焼、カブとキュウリ漬物、エビ出汁ワカメみそ汁、米飯、玄米茶、紅茶。書見。断酒。午前5時就寝。