須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

日曜 日々は過ぎゆく

 午後4時起床。牛乳、紅茶、冷水。15時現在、曇り、9・8℃(最低0・9、最高10・5)、湿度43%。7時、うどん、ナットウ、冷水、トースト、ミニ餡パン1、オレンジジュースにて第一食。

 『古書月報』と『全古書連名簿』来。オヨヨ書林氏の百瀬博教追想面白し。山猫屋荒木氏古書組合加入を知る。85年の年末?に自分が店番をしていたH書店に現れマン・レイの限定袖珍本を買われたこと、その時に開店して半年余りの古書Bさんを教えてあげたこと、翌年組合旅行で上京の祭、古書Bさんと当時麻布のマンションにあった山猫事務所を訪問、その夜は当然酒となり耽美派二人の話を横で聞いていたこと、そしてその夜半、札幌では大変な事件が起きていたこと、90年であったか、一新会大市に参加の折、酒の後で氏のお宅に一泊した時に(二人だけではない、ちゃんと山猫屋夫人・画家の加福多恵さんもいらした)澁澤龍彦晩年の手紙を見せてもらったこと、その翌朝、現今ほどではないにしてもキビシイ残暑の中、鴬谷駅まで送ってくれた氏が半ズボン姿だったこと、札幌は北18条<おしどり>で飲んだこと、2004年11月末、8年ぶりに上京した折に店を訪ねて久しぶりにお会いしたこと、などが思い出される。

 1時間半〜2時45分入浴。マグロとフクラギの刺身、ニシン開き、メカブ、南京豆少、酒200mlカップ2本、玄米茶。「ラジオ深夜便/こころの時代」。昨日に続き辻原登の話を聞く。昨年の今頃少し前にも味わい、今回は95%ぐらいの確率で予感のあった何とも云えぬ閉塞感にまた襲われる。まあ幸運も不運も未来永劫続くことはない筈だ。書見。9時半就寝。