須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 選ばれしもの、おまんた囃子

 9時目覚め。再眠。12時半目覚め。再々眠。3時半起床。15時現在、雪、−2・5℃(最高気温1・3℃)、湿度89%。うどん、ナットウ、冷水、炙りロールパン2、牛乳、カフェオレ、紅茶。新風舎東京地裁民事再生法の適用を7日に申請。負債総額約20億の由。

 5時台、FMでザ・スパイダース特集。1曲除き全部知っていたけれども「エレトリックおばあちゃん」が流れなかったのは寂しい。かまやつひろしがバックでギター弾きながら、裏声でつける、「パッ、ポ〜ン、パッ、ポ〜ン」とかいう(と文字で書くと何かマヌケなのだが、実際に観ていてもたいそうマヌケな感じを受けた)コーラスが印象的だが余りヒットしなかった「黒ゆりの詩」というナンバー、当時小学生の頃はテレビで観ながら、ヘンな曲だな、と思っていたが今聴くと、サイケデリック的ちゅうか、ビートルズ『マジカル・ミシテリー・ツアー』やストーンズ『サタニック・マジェスティーズ』などのマネをして彼らなりに摂取し曲作りしていたのが分かる。

 『ヴィヨンの妻』探索1時間半。受注、早乙女貢『鬼の詩』、テリー・サザーン『キャンディ』、『正岡子規 作家の自伝21』。

 テレビ「プロフェショナル 仕事の流儀」で<すきや橋次郎>。まあ!もしかしてワタシたちってリッチでビューティフルなセレブぅ〜?って感じの男女たちがカウンターで寿司を口に入れるや陶然とした表情を浮かべ、食すごとに目を見合わせ微笑を交わし合ったり、頷き合ったり、美味しいと感嘆の声を上げ合いながら、名匠のお寿司藝術様を賞味していらした。素晴らしい、あなた達はほんとに選ばれた客だ人種だ、おめでとう成り上がりども、と拍手。とりわけ、撮影日時が違う日でも同じ顔ぶれのセレブな客たちが座っていたりするのがとても面白い。ほんとにあらかじめ撮影のために選ばれたお客様たちらしいのであった。

 零時、FMで「真冬の夜の偉人達」。森雪之丞(途中、若かれし頃の追憶に感極まって、しばし涙声)がナビゲーターのデビッド・ボウイ聴きながらカツオたたき、ホッケ飯寿司、フライ類(白身タルタル、イワシのシソ巻き、ササミチーズ)、シジミみそ汁、サッポロクラッシク1本、燗酒1合、ほうじ茶にて第二食。ラジオ深夜便太田治子。続いて三波春夫特集。「おまんた囃子」に痺れる。偉大なるかなサイケデリック三波春夫。書見。8時過ぎ就寝。